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相続・贈与

特養への入所にともなう相続の権利の喪失について

祖母(93才、要介護5)を自宅で介護しています。
特別養護老人ホームへの入所を検討したいのですが、自宅で介護することをやめ、特養へ入所すると、父(祖母の息子)が『法定相続人としての権利を失う』と言っており、話が進みません。そのような事実があるのでしょうか。教えてください。

投稿日時:2017/11/27 10:13回答1件

相続権を失うのはどんなとき。

 相続権を失う場合としては,概要,被相続人を殺害した場合など欠格事由に該当する場合(民法891条),被相続人に対して虐待をしたなど廃除事由に該当する場合(民法892条),があります。
 欠格事由には,詐欺または強迫によって被相続人に遺言させた場合や,逆に詐欺または強迫によって被相続人が遺言することを妨げた場合のほか,遺言を偽造・変造・破棄・隠匿した場合,なども含まれます。例えば,自分に不利な内容の遺言書を発見したときに,これを捨てたり隠したりしてしまうと,相続権そのものを失うこととなるため,注意が必要です。
 廃除事由は,条文上は,被相続人に対して虐待をしたとき,被相続人に重大な侮辱を加えたとき,その他の著しい非行があったとき,とされており,かなり緩やかな規定のように見えますが,判例上はかなり制限的に解釈されています。
 また,廃除については,被相続人が生前に家庭裁判所に廃除を請求するか,遺言で廃除の意思表示をしておき,これに従って遺言執行者が家庭裁判所に廃除を請求することが必要です。
 親子間の折り合いが悪いなどの理由により,一部の推定相続人に相続させたくない,とのご相談を受けることがありますが,簡単にはいかないのが実情です。
 欠格や廃除については,相続に詳しい弁護士に予約して相談されることをお勧めいたします。


 さて,ご相談の件は,従前の判例に照らすと,単に特別養護老人ホームに入所させるというだけでは,欠格事由にも廃除事由にも該当しないと思われます。
 もっとも,お祖母さんが遺言書を作成しており,その中にお父さんが自宅でお祖母さんの介護することを条件とする条項がある場合などは,当該条項に従ってお父さんの相続分が増減する可能性もないとはいえません。
 資料をお持ちの上,相続に詳しい弁護士に予約して相談されることをお勧めいたします。

投稿日時:2017/12/28 14:48

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