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倉田 あかね

はりときゅうの伝道師

倉田 あかね くらた あかね

ひよこ鍼灸サロン・たまご鍼灸サロン

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事例・コラム

2025/06/30 09:48

鍼灸で使う『はり』について

鍼灸の施術では、患者さんの状態に合わせてさまざまな『はり』を用います。

◆皮膚に刺す『はり』
ほとんどの患者さんに用いているのが、「豪鍼(ごうしん)」という『はり』です。鍼灸施術と聞いて、ほとんどの方がイメージする『はり』がこれだと思います。

◆皮膚に刺す『はり』の種類
同じ豪鍼でも、素材の種類が豊富です。ステンレス製や銀製、金製などの違いや、細さや長さによる違いがあったりします。顔などに刺す豪鍼は、細くて短い『はり』を使うことが多く、腰やお尻の深い部分を刺激したい場合は長く太い『はり』を使用するなど、『はり』を刺す部位によって使い分けます。

◆『はり』は使い捨て?使いまわし?
使い捨てかどうかの違いもあります。最近では、衛生観念の高まりから使い捨ての『はり』を用いている鍼灸院が多いです。

◆そのほかの工夫
『はり』を刺すときの痛みを軽減させるために、『はり』の表面にコーティングを施すというアイデア商品もあります。

◆皮膚に刺す『はり』以外の『はり』
豪鍼以外にも、鍼灸施術の中ではさまざまな形状の『はり』を用います。
イチョウの葉のような形をした『はり』や、ヘラのような形をした『はり』、槍の穂先のような形をした『はり』、鍼を集めて束ねたような形の『はり』、ローラー状になっている『はり』など、枚挙にいとまがありません。
これらは、皮膚の表面をこすって刺激することで、体調を整えていく『はり』です。
さらに、古典をひも解くと、皮膚を破る(切開する)『はり』というものも登場します。昔はメスのようなものも『はり』の一種とされていたようです。さすがに現代の鍼灸施術ではメスは使うことはできませんね。

ただ刺すだけのものではない鍼灸の『はり』。それが、針と鍼という漢字の違いとして表れているのかもしれません。

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