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杉田 直樹

ヴァイオリン売買のコンサルタント

杉田 直樹 すぎた なおき

株式会社ヴィルトゥオーゾ

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事例・コラム

2024/10/15 13:55

2024クレモナムジカを訪問して VOL.2

(VOL.1からのつづき)
私たちは長年のクレモナでの訪問活動で、たくさんの知り合いや仲間ができており、顔を出したり挨拶を交わしに訪問するだけでもアピールになることもメリットの一端なのかもしれません。さらに、オールドやモダンのヴァイオリン、チェロなどを展示していたり所有していたりするブースもあり、楽器の勉強のため様々なものを見せてもらうことができることも嬉しいところです。いつも正当な楽器をたくさん見ることで目を養うことができ、正しい楽器の判断をすることができると考えています。実際に探しているものがある場合には目的を持って吟味もしますが、単純に名品に巡り会えることは素晴らしいことです。

最後に、ヨーロッパ各国、イタリアの他の都市から参加している取引先、製作家たちに会えるのもメリットですね。

さて、今回のクレモナムジカでの見学や契約によって近日入荷-すでに入荷済みのヴァイオリンです。
Danilo Fiorentini, Lorenzo Lo Prinzi, Davide Somenzi, Giulio Maisenti, Lapo Vettori,
Bruno Fulcini
いずれも一人の製作家が丹念に作り上げたヴァイオリンです。昔ながらの工法で今なお伝統を守りながら製作する楽器の素晴らしさと、世界遺産にも登録されているこのクレモナの製作文化を後世まで引き継ぐ一端を担うことができれば幸せなことです。
今後も時期をずらして続々と新たな楽器が入荷してまいりますので、どうぞお楽しみください。また、新たにフレンチボウのラインナップを増やしましたこと、人気の松脂の流通経路の変更や楽器の材料の購入、修理用具の購入をいたしました。

さて、日本国内での見本市に代わるものはかつての東京弦楽器フェアでしたが、以前のような形での開催は今後望めず、時代は新たなステージに入りました。今年5月に弦楽器専門数社が共通のホールに出展した「ラ・フォル・ジュルネ東京2024」は、私たちの実績と反響によって、来年は世界からも出展者を募る「弦楽器専門」ホールでの開催が現実味を帯びてきました。東京弦楽器フェアに代わり世界中から来たいと思われる祭典を日本で開催できれば幸いです。

(代表取締役 杉田 直樹)