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水谷 秀和

産業カウンセラー・傾聴アドバイザー

水谷 秀和 みずたに ひでかず

一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 中部支部

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事例・コラム

2023/12/20 00:00

コーチングのポイント

#そもそもコーチングとは
相手の自発的な行動を促すコミュニケーション方法の1つとして「コーチング」というものがあります。コーチングとは相手の能力ややる気を引き出し課題解決などに繋げるためのコミュニケーションスキルです。

#コーチングのポイント
1つの会話例を参考にポイントを見ていきましょう。

部下「最近、仕事が思うに進まなくて…」
上司「なるほど、最近仕事が思うように進まないんだね」
部下「納期も迫っていてとても不安で…」
上司「納期に間に合うかとても不安になっているんだね」
上司「納期に間に合わすためには、まず何をすればいいと思う?」
部下「……」
上司「〇〇という視点からの対策も考えられるがどうだろうか」
部下「……」
上司「それでは今週金曜日まで今日一緒に決めた優先事項を仕上げて下さい」

まずは相手を認めることです。部下が「最近、仕事が思うに進まなくて…」と相談に来たたとき、上司が「なるほど、最近仕事が思うように進まないんだね」のように返します。すると部下は上司が自分の悩みを分かってくれる、上司は自分を受け入れてくれるのだと安心感を抱きます。
次に話を聞きます。部下が「納期も迫っていてとても不安で…」などと悩みを言っているときはしっかりと聞き、相手の気持ちによりそいます。
一通り話を聞き終えれば、目的を達成するためにはどうすればよいかなど、相手に整理させ、考えるきっかけを作ってあげましょう。
その回答を踏まえて「こういう見方もできるよ」と相手が気づいていない新たな視点を与えます。
そして具体的な行動を促すためにリクエストします。「今週までに仕上げてみよう」などと具体的にリクエストするのが大切です。

#コーチングは大切
これらのプロセスがコーチングと言われるものです。コーチングでは相手の気持ちを汲み取り、共感しながら話を聴くこと、いわゆる傾聴が大切になってきます。

コーチングを上手く活用しよう

コーチングは上手く使えば部下を成長させるきっかけになります。そのためには上司がしっかりとそのスキルを学んでいなければ、本来の効果を得ることはできません。また、このスキルはパワハラの加害者にならないためにも非常に重要なことです。正しいスキルを身につけお互いが気持ちよく成長できる職場を作っていきましょう。