はりときゅうの伝道師
ひよこ鍼灸サロン・たまご鍼灸サロン
2025/02/28 09:49
◆隔物灸(かくぶつきゅう)をご存知ですか?
隔物灸とは、物を隔てて行うお灸のことです。皮膚の上で直接もぐさを燃やしてやけどをつくる直接灸とは違い、やけどにはならないお灸の種類のひとつです。
薬局などで見かけるせんねん灸は、隔物灸の代表です。これは隔てるものが紙であり、紙の台座を用いたお灸となります。その他の隔物灸の種類としては、紙の代わりににんにくやしょうが、びわの葉、塩、味噌などを用いたお灸があります。
◆その中から、今回はしょうが灸とびわの葉灸を紹介します。
(1)しょうが灸
厚く(0.7~1cm程度)スライスしたしょうがの上にもぐさを置いて燃やすことで体を温めていきます。
通常行われているお灸より体の表面にあたる面が広く、温められたしょうがから出る水蒸気と薬効成分が身体を芯から温めます。「チリチリとした熱感」が気持ちよいです。
(2)びわの葉灸
びわの葉の上にもぐさを置いて燃やすことで体を温めます。
びわの葉温灸は、「びわの葉風呂」「びわの葉湿布」などのびわの葉療法のひとつです。
びわの葉を通して伝わってくるお灸の熱は「心地よい」とともに、体にずしんと入ってくる「力強さ」があります。
これらのお灸をおへその上で行うと、骨盤内の臓器を効率よく温めることができ、気持ちいのと同時に効果も長続きします。
ただ、難点がひとつあります。
しょうが灸やびわの葉灸では、もぐさの純度がひくく温度が高くなるタイプを用います。このタイプのもぐさはけむりもたくさん出るため、部屋中けむりで真っ白になり、においも強いです。
鍼灸の施術所でも、けむりを嫌がるところではまずお目にかからないお灸といえます。
気持ちはいいけど、なかなかやれないお灸。
みなさん、ご興味はありませんか??