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実は「本当の無礼講」なんて存在しない?忘年会シーズンをうまく乗り切る「飲み会処世術」

2017/11/27

早いもので2017年も残すところあと1ヶ月。スケジュールを確認すると、忘年会・新年会の予定でギッシリ…という方も多いのではないでしょうか。ただ、そんな忘年会シーズンの悩みどころといえば、「飲み会でのマナー」。上司との宴会、取引先の接待など、いろんなシチュエーションがありますが、どんな立ち振る舞いをすればいいのか、お悩みの方もきっと多いはずです。そこで今回は、「無礼講はどの程度まで?」「上手なお酒の断り方は?」など、お酒の席にまつわる大人のマナーについて、ブランディングコンサルタントの(株)ワイズエフェクトの余語まりあさんにお聞きしました。

余語 まりあ

ブランディングの専門家

余語 まりあ

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「無礼講」に本当の無礼講なし!ビジネスの忘年会だということを忘れない!

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確かに忘年会はとても楽しい場です。ただ、だからといって、上司や先輩、取引先の方に急にため口を使ったり、友達のような話し方をしたりするのは禁物。友人と飲みに行くのとは違うと肝に銘じ、最低限のビジネスマナーを外さないことが大前提です。
料理を取り分ける必要まではありませんが、先にガツガツと食べ始めたり、目上の人の前を何も言わずに横切るような行動は慎みましょう。楽しく過ごすのは、無礼に振る舞うこととは違います。たとえお酒の席だとしても、あなたの行動は周囲に見られているもの。上司に「飲むと無礼な人」だと思われてしまえば、仕事に影響することも大いに考えられますので要注意です。
お酒の席では「無礼講」と言われることがあると思いますが、いくら「無礼講」と言われても、上座に座るといった行為はNG。ビジネスでの忘年会だということを忘れないでください。年長者として敬うこと、マナーを守ることは必須です。
「無礼講」の意味を考える時には、それを口にしている人の立場で考え、「何を目的にしているのか」を理解することが大事。くれぐれも自分勝手に解釈しないようにしましょう。
例えば、「部下の本音を聞いてみたい」「現場の実情を知りたい」と考えているかもしれませんし、単純に「場を和ませたい」と思っているかもしれません。その目的を理解するように努めれば、おのずと自分がどのように振る舞えばいいのか分かるはずです。

「足を崩していい」と言われても、シーンによっては崩さない方がいいことも

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飲み会でのマナーを身に付けるためにお勧めなのが、「テレビドラマ」。飲み会でのシーンをじっくり観察し、自分が上司や得意先だとしたら、印象が悪いと感じること、嫌だなと思うことをやらないようにしましょう。

お酒の席でよく出るのが「足を崩していいよ」というフレーズ。この時は「失礼します」と一声かけるようにします。ただ、取引先がいる場合には、シチュエーションに応じて崩さない方がいい場合も。取引先を交えた忘年会などは、あくまで仕事の一環ですから、上着に気を遣うなど、身だしなみにも配慮する必要があります。そして、何より大切なのが、場の雰囲気を崩さず、周りに馴染むこと。空気を読むことが大事です。

お酒の席では、セクハラまがいの行動をする人がいるかもしれません。そんな時は、さりげなく流したり、顔に出さずうまくかわすように努めましょう。カラオケでは、上司が好きな歌を事前にリサーチしておくこと。そして、誰も歌わない時は、潔く新入社員が歌うのがいいでしょう。

取引先との信頼を築くカギは「傾聴力」。とにかく聞くことに徹するのがポイント。

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忘年会などを通じて、取引先との信頼関係を深めたいという人も多いと思いますが、お得意様と親睦を深めるための会話のコツは、「聞くこと」。人は、自分の話を聞いてくれた人を信じる傾向にあるといわれます。つまり、「傾聴力」を磨くことが、関係を深める第一歩なのです。「聴」という漢字には、「耳」「目」「心」という文字が使われていますが、文字通り、耳で聞いて、目で見て、心で感じることが大事です。

まず心がけたいのが、「相手に興味を持つこと」です。興味や関心があれば、おのずとうなずきが出るものですし、逆に心がこもっていない相づちは、相手にもバレてしまいます。

次に、相手の答えにどんどん質問するようにしましょう。そうすれば、相手から得られる情報が格段に増え、その後の仕事にも活かすことができます。質問するときには、必ずマイナスなことよりもプラスなことを選ぶのが鉄則。その方が話している人も楽しい気分になるからです。

特に取引先の人の会話は、聴くことに徹するようにします。また、会話をしていて敏感になっていると感じる部分はつっこまないなど、その人にとってのNGワードに気を付けること。相手が不快に感じたり、話したくないことは掘り下げないのが賢明です。話がそれてしまう場合には、時々話をまとめてあげるようにしましょう。そうすれば話が戻ります。

お酒が飲めない人は、「飲んでいないけど楽しい!」「その分食べます!」とアピール

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飲めない人がお酒を断る場合、タイミングが大事です。特に乾杯のタイミングでは、一人が別の飲み物を注文すると、乾杯の発声が遅れることにもなりますから注意しましょう。自分のせいで乾杯を遅らせない為に、口をつけなくても良いので、とりあえずビールで乾杯してしまうというのも手です。
飲めない人は、飲んでいる人に気を遣わせないためにも、フランクな自分を出すように努めましょう。飲んでいなくても楽しくてテンションが上がっていると思ってもらえるように振る舞うのです。「飲まないけど、その代わりに食べます!」といった印象を与え、楽しめていないと思わせないことが大事です。
お酒を断るときには、その理由にも気をつけます。例えば、「ちょっと風邪なので…」といえば、周囲を心配させてしまいます。そうではなく、「(花粉症などで)アレルギーの薬を飲んでいるので…」と断れば、それほど心配されずに済むはずです。相手が飲んでくだける人であればくだけてしゃべるなど、自分も合わせるように工夫を。無理にビールをつがれそうになったら、逆に相手についで回避したり、飲まないで口だけつけてやり過ごしたりしましょう。
そのほか、ソフトドリンクの選び方にもひと工夫を。ウーロン茶だと、お酒を飲んでいないとすぐに気づかれます。一方、ノンアルコールカクテルであれば、アルコールとの違いが分かりにくいので、そっと注文しておくとよいかもしれません。

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