特集
2018/07/16
いよいよ夏本番。連日のように猛暑が続いていますが、そんな暑い夏こそ意外に重宝するのがアロマオイルです。例えば、清涼感を手軽に楽しめたり、蚊などの虫除けになったり。日焼け対策や食欲不振に役立つアロマオイルもあります。そこで今回は、アロマの専門家に、夏ならではのアロマオイルの上手な活用法についてお聞きしました。
中日教えてナビ
編集部
ジメジメした暑い夏を爽快に過ごしたい。そんな方にお勧めしたいアロマオイルが、ペパーミントとハッカです。この2つは皮膚の温度を下げ、その後に血行をよくしてくれる効果があります。皮膚に浸透するキャリアオイル(植物オイル)などで希釈して肌に付けるのがいいでしょう。米油などを使ってみるのもいいと思います。特に、お風呂上がりなどにオイルを付けると、とても涼しく感じられるはずです。
また、ペパーミントやハッカのオイルは、虫刺されによるかゆみにもお勧めです。キャリアオイルに精油を数滴入れて、皮膚に付けるようにします。オイルが嫌だという方は、代用品としてジェルを使ってみてもいいと思います。肌に付けるとスーッとしますから、肩こりがひどい方にもいいかもしれません。
夏の暑い時期に汗のニオイが気になるという方は、デオドラント効果の高いオイルを試してみましょう。例えば、ティートゥリー、サプレイス、ペパーミント、ユーカリ、ヒノキ、ラベンダーなどです。
無水エタノール(5ml)と、お好きなオイル数滴、そして、精製水(25ml)を混ぜ合わせれば、デオドラント効果のあるオリジナルスプレーの出来上がりです。誰でも簡単に作ることができます。その後の保存は、夏場の暑い時期にはできるだけ冷蔵庫に入れておき、1週間ぐらいで使い切るようにしてください。
夏場の虫が気になるという方は、「虫除けアロマ」を作ってみてはいかがでしょうか。虫除け効果のあるアロマを使って簡単に作れますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
虫除け効果(忌避効果)があるアロマには、ゼラニウム、レモングラス、ユーカリ、ティートゥリー、ラベンダー、ヒノキ、シトロネラなどがありますが、虫の種類によって効果のあるオイルは違ってきます。蚊に効果的なのはゼラニウム、レモングラスです。ゴキブリはレモンやグローブを、アリはレモンを嫌います。
虫が来そうな場所にオイルを撒いたり、竹炭にオイルを振りかけて置いておきます。重曹に混ぜて置いておけば、同時に消臭効果も期待できますから、靴箱の中に入れておくのもいいでしょう。また、エタノールと精製水を使ってスプレーにする方法もあります。この時、クリーム(ミツロウとホホバ油)にオイルを混ぜたものを体に塗っておくと、よりニオイが長持ちし、効果が持続します。
市販の虫除けの中には、体に良くない成分が入っているとも言われます。オイルで作ったものであれば、小さな赤ちゃんや愛犬がいても安心して使えるのが魅力です。
夏にはレジャーなどで外出した際、日焼けをすることもあると思います。そんな時の対処にもアロマオイルは役立ちます。
日焼けをしたときには、まずその部分を水で冷やします。その後、ラベンダーウォーターをスプレーなどでかけることをお勧めします。ラベンダーウォーターとは、ラベンダーのエッセンシャルオイルを作る時にできるラベンダーの成分が入ったウォーターのこと。これに加えて、できればラベンダーのオイルが入ったクリームを塗ってあげるといいでしょう。
元々ラベンダーにはやけどを抑える効果があるとされており、ラベンダーウォーターやカモミール・ジャーマンは、抗炎症作用があることで知られています。こうしたアロマをうまく活用すれば、ひどい日焼けを和らげることができます。
暑い日が続いてくると「夏バテで食欲不振」という方も出てくると思いますが、そんな時にもアロマをうまく取り入れれば、食欲不振を解消することができるかもしれません。
柑橘系のアロマは、胃腸の働きを助けてくれる作用があります。グレープフルーツやマンダリンなどは、食欲を増進させてくれる働きがあるので、これらのアロマをキャリアオイルで希釈し、胃のあたりをマッサージしてみると良いでしょう。
胃がムカムカする時には、ペパーミントを混ぜてもすっきりするはずです。また、夏バテの時には、首などを冷やしたうえで、さらに清涼感のあるアロマの香りで爽やかにすると気分が良くなると思います。夏バテ気味だという方は、ぜひ一度試してみてください。