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あなたの愛犬は大丈夫?ワンちゃんが病気になりやすい家・なりにくい家

2017/09/28

我が家に愛犬がやってくる!・・・と喜ぶ前に、あなたは注意点をちゃんと理解していますか? あなたの大切なワンちゃんに、元気でストレスなく過ごしてもらうためには、受け入れ準備が大切です。どんな部屋がいいのか? 家族が心掛けるべきことは? はじめて犬と暮らし始める飼い主がこれだけは押さえておきたいポイントを日本ドッグ予防医学指導協会代表講師(名古屋ドッグ整体KENKEN 院長)の若尾瑠美さんに教えてもらいました。

若尾 瑠美

犬専門の整体治療院 院長

若尾 瑠美

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あなたは、愛犬にストレスを与える部屋に住んでいませんか?

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せっかく犬を飼うなら、快適に過ごせる環境を整えてあげたいというのが、すべての飼い主が考えることだと思いますが、そのためには、まずは飼い主自身が、きちんとした知識を身に付けることが大切です。

室内犬を買う場合に気を付けたいのが、チワワなどの小さな犬は、外で長く散歩することが負担になりうることもある(または、そこまで必要ではない)ということ。その分、室内で歩き回るのが運動の基本になりますから、人のバリアフリーと同じく、愛犬が歩き回れる環境を整えてあげることが大事です。幼少期に、犬が思う存分動けないというのは考えもの。どれだけ動かしてあげるかが、その後の生育にも大きな影響を及ぼすからです。将来、肢の病気になりにくいように、筋肉を作ってあげることが大切なのです。

また、すべらない床にすることもポイント。フローリングの家が必ずしも悪いわけではなく、爪を短く保つように手入れしたり、すべらない床材やワックスを選ぶようにしましょう。すべりやすい床で踏ん張るのは、犬のひざや股関節によくありません。筋肉を痛めたり、骨の歪みにつながることもあるからです。

また、高い位置にあるソファは、飛び乗ることよりも飛び降りる方が体を痛める可能性が大きいです。着地時に肢に負担を掛けないよう、着地する場所にゴム素材のマットなどを敷くといった配慮をしておくのがいいでしょう。

小さなお子さんがいる家族が、愛犬を飼うときの注意点

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小さなお子さんがいるご家庭で犬を飼う時には、飲食物に注意が必要です。小さなお子さんが、誤って人の飲食物を与えてしまうことが多いからです。

小さなお子さんと愛犬を、兄弟のように一緒に育てているご家庭もあるかと思います。こうした場合、兄弟という意識が強いあまり、お子さんがガムやチョコといった食べさせてはいけないものを犬に与えてしまい、動物病院に運ばれるといったことが結構多いそうです。また、コーラなどを長期に渡って飲ませ、内臓系の病気になってしまうといった例もあります。

また、犬の体はもろいため、力の加減ができない子どもが思い切り抱きしめると、脱腸をおこしてしまったり、体がゆがんでしまったりすることも。あらかじめ、お子さんと犬との接し方、距離の取り方を教えてあげること、人間と犬とでは種属が違うことを理解させることが大事です。

それから、ご家庭でのルールはあらかじめ親が決め、お子さんにもそれに従ってもらうこと。親が子どもと犬を両方しつけることです。大人とお子さんとが、違うしつけをしないように気を付けましょう。犬に対して子どもがOKにしていると、親がダメだとしつけても犬は混乱してしまいます。しつけの方針は親がきちんと決めておくことが大事です。

ひざや股関節、脳の疾患まで! 犬種ごとにかかりやすい病気って?

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ダックスなどの足が短い犬種は、ひざや股関節の疾患が多い傾向にあります。これは、短い肢で胴を支えなければならず、筋肉や骨に負担になる衝撃の積み重ねが多いからです。

また、ミニチュア・シュナウザーやシェットランド・シープドッグなど、人間とコミュニケーションが取りやすい頭の良い犬種は、脳の病気になりやすい傾向があり、てんかんや神経まひによるけいれんなどが多くなりがちだと言われています。こうした病気を予防するためにも、ストレスのない生活を送らせてあげるようにしましょう。

チワワやパピヨン、ポメラニアンなどの愛玩犬は、とても恐がりで、体に力が入ってしまうため、体が凝りやすい傾向にあります。この状態が続いていると、首肩背中周りの筋や骨のの歪みから歩行困難につながることもあるとされていますので、これを予防するには、しつけで怖がらないように安心させてあげることが良さそうです。

犬を飼うのは室内or屋外、本当はどっちがいい?

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昔は屋外で飼うことが多かったですが、屋内だけでも広さが確保されれば、運動量は問題ありません。ただ、太陽を浴びない、外を見ないと、人間同様心身が弱ってくることもあるので散歩は必要です。

理想的には、室内で飼うべきです。それは、室内であれば病気や不調のサインが出ていてもすぐに気付けますし、人間社会の中に入れてあげた方が犬にとってもいい影響を与えるからです。家族の様子を眺めているだけで、精神状態が良くなりますし、人間が農耕民族として暮らしていた太古の昔から、犬は家族と一緒に過ごしてきた生き物ですから、ぜひとも家族のコミュニティーに入れてあげるべきなのです。

また、寒い国原産の犬は、寒さに強く、暑さに弱いです。シベリアンハスキーなどは毛皮が分厚くなっているので、どうしても夏は厳しいです。また、チワワなどの愛玩犬は、寒さにも暑さにも弱いですから、室内で飼育して気温差をあまりつけないこと。プラスマイナス5℃以内に抑えるようにしましょう。日本犬は、屋外で飼うイメージがありますが、上下関係を気にしますし、外にいると孤独になりやすいため、室内で飼った方が良いです。

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