2025/09/25 09:39
今回は木の家の特徴や素材、メリット・デメリットを解説
1.木の家の特徴
鉄やコンクリートより熱伝導率が低く、夏は涼しく冬は暖かいという特徴があります。
木の家は調湿作用があり室内の湿度を調整してくれます。室内の湿度を、適度に一定に保つことも特徴の一つです。
木は吸音性に優れており、室内の生活音を吸収しストレスを和らげます。
また床が無垢材であれば、衝撃を吸収し足が疲れにくく、小さな子供や高齢者にも優しい素材で人と環境を考えた家を実現したい人におすすめです。
2.木の素材の特徴
木材の種類と特徴
ヒノキ (特徴)耐久性に優れている 湿気に強い 消臭効果がある抗菌性がある抗アレルギー性がある 木目が美しい香りが良い (用途)土台 柱 床
スギ (特徴)乾燥が速く柔らかいため加工がしやすい (用途)柱 梁 桁
ケヤキ (特徴)シロアリに強い 硬い 重厚感がある 木目が美しい (用途)大黒柱 床の間
ヒバ (特徴)水に強い 耐久性に優れている 加工しやすい 香りが良い (用途)土台 ウッドデッキ
ブナ (特徴)曲げ加工がしやすい 堅さとしなやかさがある きめ細かい木目が美しい (用途)床 階段 家具
ウォルナット (特徴)衝撃に強い 加工がしやすい 木にツヤがある 木目が細かい (用途)床 家具 建具
国内で育った木は、日本の風土に合っているため四季に柔軟に対応することができます。
3.木の家のメリット
木材には無数の空気孔が存在し、湿気を吸い込んだり吐き出したりしています。そのため、高温多湿の日本の気候には最も適した素材です。
熱を伝えにくい性質のため、家全体の断熱性を高めることができます。
木に含まれる成分によってリフレッシュできる癒しの効果があります。
鉄骨や鉄筋コンクリートに比べ、耐久性が高く強度に優れた素材です。
衝撃を吸収する素材のため、床に採用した場合は歩行していて足が疲れず、膝や腰など関節への衝撃を和らげます。
4.木の家のデメリット
屋根や外壁などメンテナンスを怠ると雨水などが侵入し腐食することがあります。床下など湿度が高い場所では、調湿効果が発揮しきれず、シロアリやカビの原因になることもあります。
長い年月、紫外線や風に触れている木の家は色も風合いも変化、劣化します。
木は常に呼吸し生きているため、変化に応じてメンテナンスが必要になります。