2012/11/26 11:10
「人生で最も高い買い物は何ですか?」と問われると多くの方が住宅を思い浮かべるでしょう。そして、購入資金の大半を賄うのが住宅ローンです。3000万円を借りた場合、ローンの組み方によって返済総額に大きな差が出ることも珍しくありません。「失敗した!」と後悔しないためにもしっかりとした基礎知識を身につけていただければと思います。
(1)たかが1%、されど1%
モデルケースとして30歳男性が3000万円の住宅ローンを35年間の返済期間で組んだ場合でお話しましょう。
金 利 毎月の返済額 返済総額 利息分
2% 99,378円 41,739,108円 11,739,108円
3% 115,455円 48,491,123円 18,491,123円
5% 151,406円 63,590,646円 33,590,646円
ご覧のように、金利2%と3%では、1%の違いだけで月々の返済額が16000円以上、返済総額では約675万円の差額になります。この月々16000円を皆さんならどうされますか?貯金?財形?生活費?運用?皆さんの生活も大きく変わるのではないでしょうか。さらに5%ともなれば、返済総額の差額はなんと2000万円以上にもなり、到底無視できる額ではなくなってきます。
(2)借入額ではなく返済総額
私たちは、例えば頭金500万円と住宅ローン3000万円で3500万円の住宅を購入した場合、「家を買うために3500万円支払った」と考えてしまいます。たしかに間違いではありませんが、肝心なのは「総支払い額がいくらになるか」です。住居のために負担するお金は、購入費用だけでなく、大切なのはローンに対する利息を含めた額がいくらかであるかを把握することです。それによって毎月の返済額を把握し、無理のない返済計画を立てることが出来るわけです。
つづく