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服部 清和

家計のホームドクター

服部 清和 はっとり きよかず

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事例・コラム

2012/12/10 15:42

住宅ローンについて (2)

前回からの続きです。


(3)今が買い時?借り換え時?

現在は、国内だけでなく世界経済の停滞(後退?)もあって、限りなく底に近い超低金利が続いています。ではこの状態がいつまで続き今後どのタイミングで金利上昇が始まるのでしょうか?さすがにこれだけは誰にも分かりません。
ただ、金利が上がれば返済額は増えますし、返済額を抑えようと思えば借りられる額は少なくなるので、住宅ローンを検討する上で不利な状態になることは間違いないでしょう。
また、バブル崩壊直後は金利が8%を超えたこともあります。この時期のように景気回復による金利上昇であればよいですが、住宅ローン金利と密接な関係にある国債の信用低下→利回りの上昇→住宅ローン金利の上昇という事態や、その他にも社会保険料のアップや各種減税措置の削減・廃止など、年収が同じでも手取り額が減る可能性は十分考えられます。
バブル景気のように金利上昇に合わせて収入も右肩上がりで増えていく時代ではないということです。
金利が低い時期は蓄えることよりも借りること・返すことに注力したほうが賢明でしょう。頭金を一生懸命貯めても利息がほとんど付かない現状では、早めに借りて返済負担を減らすことも一つの金利対策になります。


(4)住宅ローン選びで大切なこと

住宅ローン選びで大切なこと、それは、損得ではなく安心して返し続けられるローンを選ぶことです。
返済額に無理はないか、返済額が増えても対応できるか、教育費などに支障はないか。
家族のため、ご自身のために家を買ったのに、ローンが負担になるようでは元も子もありません。リスクを洗い出し、出来るだけつぶしていくこと。それが私の考える大切なローン選びのポイントです。


つづく