2013/01/16 17:08
前回からの続きです。
(7)資金計画相談を担当して思うこと
私は、いくつかの住宅展示場や不動産会社さんからの依頼で資金相談会をお引き受けしておりますが、そこに見えるお客様の半分以上は30代のご夫婦で、小さなお子さんをお連れです。
最近、相談を受けていて心配になることがあります。それは、これまで住宅購入についてあまり考えてこなかった方がかなりおられることです。
お子さんが生まれると、教育費の準備として学資保険の加入などで教育資金の積立を始める方が多いと思います。
同じように「いずれ住宅購入を」と考えているのなら、結婚してすぐに住宅資金の準備を始めれば、将来住宅ローンの負担が抑えられるのではないでしょうか。住宅購入には頭金の用意は必須だと思いますが、なんとなく忙しい日々を過ごしていて、ふと「子どもの学区を変える必要が無いよう今のうちに」と慌てて住宅購入を考え始める方が見受けられるのです。もちろん、中にはきちんと計画を立てて、ご相談の必要がないかたもいらっしゃいますが。
その他にも「その考えはもう少ししっかり計画を立てたほうが…」と感じ、見直して再検討をしていただくことがあります。具体的には次のようなケースです。
(1)頭金なしで購入してもなんとかなると思っている。
(2)結婚して共働きなので、夫婦合算でのローンを組もうとしている。
(3)ボーナスが将来も約束されていることを前提としてローン計画を組んでいる。
つづく