2016/11/16 09:56
(続き)
前回の続きになりますが、
1度目の地震では倒れず避難が出来た家と、繰り返しの地震のあとも済み続けられる家、その違いがなぜ起きたかを書いてみたいと思います。
まずは、技術的な面として番組では壁の直下率と地域係数について解説していました。
地震における住宅の必要耐力は、その二つの要素だけではありません。
下記にそれとは別に検討すべき項目を記し、阿部建設がどうしているのかも書いてみました。
(1)直下率
実は建築基準法には1階と2階の壁や柱位置が一致する直下率という言葉はありません。
しかしながら、阿部建設においてもそうした直下率の考えは10年以上前から設計(設計ルールBook)に取り入れていますが、構造に意識の高い会社は当然のように壁や柱位置を合わせる設計にしています。
(2)地域係数
番組では地域係数と呼ばれる、地震の発生確立により地域で係数を定め、建築基準で1.0必要なところ、0.7まで耐力を減らすことができるようになっていることを紹介していました。
東海地方では東南海地震の発生確率が高いため、軽減係数は用いられておらず、1.0で計算します。
(続く)