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阿部 一雄

車いす建築士によるバリアフリー提案!

阿部 一雄 あべ かずお

阿部建設株式会社

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事例・コラム

2022/07/01 00:00

施設建設におけるバリアフリーの課題と対策

施設建築と個人住宅の大きな違いは、その利用者の人数と規模だと言えるでしょう。またその施設では多くのスタッフが働いています。今回は施設のバリアフリーを実践していくための基本となる考え方についてご説明します。


バリアフリー施設を建設するための課題は時間です。施設建築は補助金の申請などの関係で数ヶ月の期間で工期を終えなければならない場合も珍しくありません。その限られた期間の中で採算を検討し、施設を建てるための許可や申請の課題を解決していかなければならないのです。取り組まなければいけない課題の例として一部を下記に記してみます。

#サービス内容
施設のサービス内容により障がい者の使う行動補助器具が選ばれていくので、施設の運営者やスタッフの考えを聞き取りながら計画を進めます。

#駐車スペース
将来計画から試算した最適な利用人数、必要スタッフを基に収支面、必要面積を導きます。

#緊急時
障がい者施設は利用者の人数も多く、火災や地震など緊急事態を想定しておかなければなりません。避難方法や一時帰宅困難者のために器具やスペースを確保できるかを専門業者と検討していきます。

#環境整備
利用者の使いやすい快適性や施設スタッフの働く環境(腰痛対策、床暖房など)を整えることが行き届いたサービスの提供に繋がります。

#将来性
今後変化していくであろうサービスに対し柔軟に対応できる施設整備を行うことが重要です。


チームで仕事を行うことが重要

課題を解決していく際に重要になってくるのがチームの存在です。施設のバリアフリー化には時間が限られている上に、利用者やスタッフ目線が欠けていると後から問題が出てきてしまいます。そのような事態を防ぐためには施設に携わる一人一人が自分の役割を理解して、与えられた環境の中から自分に求められていることを理解する必要があります。




施設のバリアフリー化にはノーマライゼーションという考え方が必要です。ノーマライゼーションとは障がい者も健常者と同じように暮らせるように環境を整備していこうと言う考え方です。施設のバリアフリー化の課題は様々です。バリアフリーコーディネーターには専門家チームとの人脈を築き、コミュニケーションを高め合いながら施設ごとに生じる課題を解決する技量と知識が求められます。

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