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阿部 一雄

車いす建築士によるバリアフリー提案!

阿部 一雄 あべ かずお

阿部建設株式会社

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事例・コラム

2023/01/10 00:00

バリアフリー建築のチェックポイント(1)玄関

駐車場に屋根をつける

障がい者や高齢者が車で外出する際、車いすや歩行器の出し入れなど乗り降りに時間がかかります。駐車場にカーポートを設けたり、玄関までの動線に屋根を付けることで、雨の日でも濡れずに自分のペースで乗り降りできます。


身体に負担をかけない段差解消

玄関までの段差をなくすには、最もポピュラーなのがスロープです。スペースを確保できない場合には段差昇降機がおすすめです。体の負担も軽減されるため、コストパフォーマンスにも優れた設備です。


家族と玄関を分ける

スペースに余裕があるなら、「家族」と「車いす専用」の玄関を別々に設けましょう。外からのホコリなどが室内に入ることを防げ、内外で使い分ける車いすの収納スペースも兼ねられるため、家族の出入りの妨げにもなりません。


玄関扉の開け閉めもスムーズに

玄関ドアを引き戸にすると車いすでも開けやすくなります。ドア幅は1m以上に、ドアノブをレバーハンドルにすればより安全で快適に出入りできます。また、玄関の鍵は差し込んで回す手間のない、カードキーやリモコンキーなどの電子錠にすれば手がご不自由な方でも出入りが容易になります。暗証番号を入力するテンキー錠やリモコンキーなら、家族がいない時でもヘルパーなど訪問者を招き入れることができます。


手すりや腰掛けを設ける

手すりや腰かけがあると、靴の脱ぎ履きの際の転倒防止に有効です。設置の高さや位置は、使う人や用途に合わせて調整しましょう。


収納はカスタマイズして使いやすく

車いすの大敵は、床の障害物です。家族みんなの靴やコートなどの収納に十分なスペースを確保し、物がない状態を保つことで車いすや高齢者の出入りもスムーズになります。また、車いすでも手の届く高さに靴箱を設けることで家族の補助なく出入りすることがでます。


バリアフリーの玄関がもたらす「活き活きとした暮らし」

毎日使う玄関は、障がい者・高齢者はもちろん家族にも快適で安全でなければいけません。適切なバリアフリー化は、外出の頻度は自然と多くし、活動性も上がります。また、双方の心の負担を軽減します。生きがいややりがいを持ち、その人らしく生活するためにも、玄関のバリアフリー化はとても重要です。