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阿部 一雄

車いす建築士によるバリアフリー提案!

阿部 一雄 あべ かずお

阿部建設株式会社

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事例・コラム

2023/03/23 00:00

バリアフリー建築のチェックポイント(5)温熱環境と災害対策

「室温のバリアフリー」とは、建物内の温度や湿度などが一年を通して快適に保たれている状態を指します。この考え方は「身体的なバリアフリー」だけでなく「温熱環境」という面からもバリアを無くし、快適性を追求するという視点から生まれました。特に、自律的に体温を調整することが難しい高齢者や障がい者にとっては重要な要素です。それと同時に、いざという時の災害や停電など、不測の事態に備えることも大切です。いつまでも、安心、安全、快適に暮らせる「性能」にも目を向けてみましょう。

エコな空気式床暖房で室温を管理
空気式床暖房とは、暖かい空気を床下に送り循環させることで床全体を暖める暖房システムです。一般的な床暖房(電気式や温水式)と比べて設置費用やランニングコストを抑えることができ、足元からじんわりと暖かさを感じられるため、家の中での温度ムラが少ないエコな暖房方法として注目されています。また、空気式床暖房システムにはさまざまな種類があるため、建物の規模や形状、コスト面にも配慮しながら最適なシステムを選択できます。快適性とエネルギー効率の両方を追求するバリアフリー建築においては、重要な設備のひとつとなっています。

太陽光発電システムで災害に備える
太陽光発電システムは太陽光を利用して電気を生成するシステムであり、再生可能なエネルギーです。停電時や災害時にも「自律運転機能」によって電気を使うことができるため、冷蔵庫や照明、携帯電話の充電など、生活に必要な機能を維持することができます。特に車いす生活者の方は、バリアフリー設備の整っていない避難所での生活はできません。災害時でも自宅で過ごせるように普段から備えておくことで、いざという時も安心して生活を送ることができます。


毎日の快適性といざという時の安全性に配慮して
家全体の気密・断熱性能を向上させ、暮らしに合った冷暖房システを導入することで、家族みんなが健康的に過ごせる環境が出来上がります。そこにいざという時の備えがあれば、安心・安全な暮らしがプラスされ将来にわたって資産価値の下がりにくい住まいとなります。目にみえるバリアだけでなく目に見えないバリアにも目を向けて、長く住まい続けられる家づくりを目指してみませんか。