投稿日時:2016/05/20 09:36
この度「木の家と太陽と車いす」と題した本を出版することになりました。
私は、38歳のときにオートバイのレース中の事故で車いす生活者となり、家族をはじめとした多くの方々に支えられ、今を生きています。
事故を機に、私の人生は大きな転換を迫らせましたが、
障がいをもったからこそ気づけたこと、見えてきたことを建築の仕事に活かそうと考え、現在は「バリアフリーコーディネーター」として医療やリハビリ職が見落としがちな退院後の暮らしと住まいに真剣に向き合っています。
本書には、バリアフリー(新築・リフォーム)の数々の事例を紹介しています。
工事に入る前、私は車いす生活者の暮らしにまつわる問題を徹底的に精査します。
障がいのレベルはもちろんですが、本人や家族の心にどんなわだかまりがあるかを聞き出し、
本人だけでなく、家族の負担になること、誰かが我慢しなければいけないストレスの芽を摘み取っていきます。
これが、健常者と障がい者両方の気持ちがわかる自分だからできる「こころのバリアフリー」だと考えています。
多くの方々の手にとって頂き、
本書が特に障がいを持たれている方や高齢者の方、そのご家族に届けば幸いです。
http://www.abe-kk.co.jp/book/