投稿日時:2016/07/04 10:23
「CLT(クロス・ラミネイティド・ティンバー)」は、
ひき板を並べた層を、板の方向が相互とに直交するように重ねて接着した大型のパネルです。
高い断熱性・遮音性・耐火性を持つこと、また持続可能な木材資源を使用していて環境性能も高いことから、
近年ヨーロッパでは建築用の木質構造用材料として使用が大幅に伸びています。
日本でも2013年に日本農林規格(JAS)で規格化され、
普及が期待されている面材です。
しかし、海外と同じ構造で一般の建築会社が設計をすることは極めて困難で、これまで従来の建築面材の代わりにCLTを使用することは難しいとされていました。
阿部建設では、
もっと容易にCLTを使うことができるよう、NPO法人WOOD ACと協力し、CLTを使った構造試験を実施。
国が進める「CLT工法」とは異なり、
日本で広く普及している従来木造軸組工法に、耐力壁や水平構面の面材としてCLTを利用する日本初の工法を開発しました!
この工法で国土交通大臣認定と、性能評価機関の評定を取得しており、
これにより、今後はより容易にCLTを活用することができるようになります。
将来的には、住宅のみならず、中層建物や大規模建物にも幅広く利用が可能になり、一般的な構造材としての利用拡大が期待できます。
今回の工法を使ったモデルハウスとリノベーションショールームは、一般の方でも見学していただくことが可能です。
・CLTを利用したモデルハウス「手しごとの家」
<大森エコタウン内:名古屋市守山区今尻町1803>
・CLTを利用したリノベーションショールーム「黒川ヒュッテ」
<阿部建設本社:名古屋市北区黒川本通4-25>
オープン日は以下よりご確認ください。
http://www.abe-kk.co.jp/modelhouse/
このモデルハウスが今後のCLT利用促進を図る拠点になることを目指しています。