2021/07/05 00:00
出産子育て、親の高齢化による介護、自宅の老朽化に伴う立て直し等、二世帯住宅を検討するきっかけは様々だと思いますが、そんな時、二世帯住宅の具体的なイメージがないと、どのような家を探したらいいか、中々想像できないものですよね。二世帯住宅には大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
まず1つ目は「完全同居型」の二世帯住宅です。こちらは、通常の一戸建てに2世帯が同居する形で、お風呂やトイレ、キッチンといった全ての施設を共有して使います。他のタイプと比較して、建築費用を抑えられるのが一番のメリットです。また、コミュニケーションを取りやすいメリットもありますが、反面、お風呂等の生活リズムのバランスをとったり、プライベートな空間を確保することが難しい、というデメリットもあります。
2つ目は「部分共有型」です。玄関共有で、1階が子供家族、2階が親夫婦といったように、階によって世帯を分け、それぞれにトイレやお風呂・キッチンを備える二世帯住宅です。こちらは、生活リズムが世帯で異なってもストレスなく暮らしつつ、お互いの様子を把握できるメリットがあります。ただ、デメリットとして、キッチンや水廻りを分けることによって、光熱費や水道代等を世帯別で把握することが難しくなります。
3つ目は「完全分離型」で、玄関を2か所設置し、1つの住居の中で各世帯が独立しているタイプです。プライバシーを確保でき、世帯毎に光熱費等を把握でき、分離はしているけれども何かあればすぐに駆け付けられる安心感があります。また、親や子供と同居するまで数年ある場合、半分を賃貸住宅としても活用できます。多くのメリットがありますが、3タイプの二世帯住宅の中で一番、建築費用が高くなるのがデメリットです。
二世帯住宅に興味があって検討したいけれども、実際上手くやっていけるか不安が大きいこともあるかもしれません。まずはご家族同士で、それぞれのライフスタイルや考え方を話し合い、「完全同居型」「部分共有型」「完全分離型」の3タイプの内どれだったら、それぞれが楽しく生活していけるかを選んでみることから始めると、理想の住まいのイメージを整理しやすくなります。