2021/12/21 00:00
息子夫婦、娘夫婦のどちらと一緒に住むかによって、それぞれのプランニングには違いがあります。具体的な違いとして挙げられるのはオモテ共有、分離と家事共有、分離についてです。息子夫婦と一緒に住む場合は、「オモテ共有・家事分離」がプランニングのポイントになります。2つの玄関を近づけることで、対外的には1つの家庭としてのまとまりを印象づけます。一方、キッチンなどの家事スペースはしっかりと分離させることが重要です。子世帯の妻が家庭に加わるため、2人の主婦が自分のペースで家事を行い、互いに気兼ねなく暮らしていけるような配慮が求められます。
娘夫婦と同居する場合は、子世帯の夫が新たに家族として加わります。娘夫婦と一緒に住む場合のプランニングのポイントは、「オモテ分離・家事共有」です。2つの世帯の苗字が異なることが多いため、玄関の位置を離し、対外的には子世帯の独立性を強調します。2人の主婦は実の母娘であるため、キッチンやサニタリーの近くに行き来できる導線を作ると、家事が協力しやすくなります。互いにストレスなく協力し合える場合は、キッチンを共有することも可能です。
二世帯住宅で息子夫婦と娘夫婦のどちらと暮らしていくかによって、ライフスタイルにも違いが生じます。息子夫婦と一緒に暮らす場合に必要なのは、子世帯の妻に対する配慮です。妻が気後れしないよう、親世帯や夫による気遣いが求められます。一方、娘夫婦と一緒に暮らす場合は、子世帯の夫に対する配慮が求められます。子世帯用のリビングを設け、夫がくつろげるような環境をつくることが重要です。
新しく家族に加わる人も気兼ねなく暮らせるように
二世帯住宅で暮らしていく場合、一番に考える必要があるのは新しく家族に加わる人のことです。息子夫婦と同居する場合は、子世帯の妻が自分のペースで家事を進められるように配慮します。娘夫婦と同居する場合は、子世帯の夫が気兼ねせずに安心して過ごせるような住まいが必要になります。どちらと暮らすかによってライフスタイルも異なるため、互いに協力し合うことが重要です。