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後田 文子 うしろだ ふみこ

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事例・コラム

2022/01/21 00:00

二世帯住宅に利用できる親子ローンを知って検討しよう

住宅を建てる場合はローンを組むことが一般的ですが、二世帯住宅を対象にした借入制度が設けられているのをご存じでしょうか。二世帯住宅は、通常の家よりも建設コストが上昇しがちです。ローンを組む予定の方は、制度をよく理解したうえで利用するか検討してください。二世帯住宅で利用できるローンは、「親子リレーローン」と「親子ペアローン」の2種類です。名前は似通っていますが、それぞれの要件とメリット、デメリットは異なります。

まず、親子リレーローンの要件は、親子で二世帯住宅を建てて、同居予定であることです。また、借入時の親の年齢が70歳未満で、最終返済時の年齢が80歳未満となる必要があります。親から返済を引き継ぐ子は一人に限定され、親子ともに安定した収入があることが条件となっており、団体信用生命保険への加入も求められます。
親子リレーローンのメリットは、借入期間を長くして返済に余力を持てる点にあります。借入額も通常のローンより高く設定でき、持ち分に応じて住宅ローン控除が適用されます。デメリットは、親が死亡すると債務が子に移ることです。子供が複数人いる場合は相続トラブルに発展しやすく、親が返済している間に、子が他のローンを組むことが難しくなる点もデメリットです。

親子ペアローンの年齢要件は、借入時の年齢が20歳以上65歳以下、最終返済時が80歳未満であることです。また、親子ともに安定した収入が見込まれていて、団体信用生命保険への加入も求められます。メリットは、親と子がそれぞれローンを組むため、借入額を増やすことができるほか、親の死亡時には、親が組んだローンの返済が免除される点にあります。親子ともに住宅ローン控除の恩恵が受けられます。デメリットは、親子どちらかの支払いが滞ると、もう一方が返済しなければならないことです。契約にかかる費用や手間が2倍になることもデメリットです。


まとめ


ローンを組んで二世帯住宅を建てる方は、借入額を増やせる可能性が高い「親子リレーローン」と「親子ペアローン」を検討できます。親子リレーローンは、親から子へ引き継ぐように借入金を返済していく制度です。親子ペアローンは、親子それぞれが住宅ローンを契約する形の借入となります。要件やメリット、デメリットはそれぞれ異なるため、特性をよく理解して利用することが重要です。