後田　文子 うしろだ　ふみこ

平屋は家のどこからでも室内を見渡しやすいのが大きな特徴です。例えば家のキッチンに立ってみれば、リビングダイニングはもちろんのこと、少し離れた和室、玄関ホール、お手洗いに至るまで各所に目を行き届かせることがきます。家族がどこにいても気配を感じ取りやすいことは、平屋だけに与えられている特権のようなものです。これが日々を家族と一緒に過ごしていく上での、安心感に繋がって行きます。一般的な2階建て住宅では上階に目が届かず、異変が起きても気づかないことが多いのでこの点は無視できません。

そして平屋のメリットには、平面だけの移動なために生活しやすくなる良さもあります。平屋なので室内の段差は少なくできるし、庭まで含めた移動が円滑です。つまり障害を持つ人やお年寄りまで含めて、誰にとっても負担がないバリアフリーな家を実現しやすくなります。メリットの1つに含まれるのが、階段を使わなくて良くなることです。人は歳を取ればいつしか足腰が弱り、階段を往復することが億劫になってしまうものです。しかし階段がない平屋であればそんな心配がなくなって、足腰に負担をかけない生活が実現するはずです。

自然の恵みである光と風が身近になることも、平屋の大きな魅力になっています。平屋なので1階の屋根の上には空が広がって、2階部分の影ができません。参考プランとして天窓を付ける具体例もありますが、平屋だから窓の位置によって日光を上手に取り入れやすくなります。自然光によって明るく暖かな家にできるので、朝から夕方まで電気代を節約できることにも繋がります。平屋は風を室内に取り込みやすいという特徴もあります。風を入れることにより家の湿気を除去し、風を入れて清浄な空気の中で過ごしやすいためにとても健康的です。また、日光が当たることで屋外の洗濯物が乾きやすかったり、庭の野菜が育ちやすいことはまさに自然の恵みとなります。





平屋を選んで住んでみよう


平屋には室内での目の届きやすさを始めとして、移動のしやすさ、光と風の取り込みやすさがありました。これらの要素が快適な生活をもたらして、住む人に安心感を与えてくれます。平屋は建設費用を抑えられるというメリットもあり、そのぶん室内のバリアフリー化や便利な道具にお金をかけられます。将来を見据えた新築プランを検討するなら、平屋がおすすめです。