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後田 文子

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後田 文子 うしろだ ふみこ

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事例・コラム

2022/08/25 00:00

完全分離型二世帯住宅を選択するメリットとデメリット

ひとつの住まいの中で各世帯が完全に独立して暮らす完全分離型二世帯住宅をお考えの方は事前にそのメリット、デメリットについて理解しておかなくてはいけません。

#お互いのプライベートを確保できる
完全分離型二世帯住宅とは、文字通り生活空間が分断された家のことを言います。間取りが区切られているので、洗濯や掃除のタイミングなどで相手の生活に気を遣わずに自分のペースで生活できるのが魅力です。

#税制面の優遇を受けられる
生活を完全に分けてしまうことで、税制面の優遇が受けられなくなるのではと心配する人も多くいます。完全分離型二世帯住宅も同居型、一部共有型と同じように、330平方メートルまで相続税が80%減額される小規模宅地の特例の対象です。ただし、完全分離型の場合は、親が所有している土地に、親もしくは子供との共有名義の住宅を建てていることが条件になります。

#生活費の負担が大きくなりやすい
完全分離型二世帯住宅はそれぞれ別の暮らしをする形になるので、同じ建物に住んでいても世帯の生活費は倍になります。同居型の二世帯住宅の場合、水道やガスは共同使用なので費用は折半できますが、完全分離型ではそれぞれ使った分を自分達で払わなくてはいけません。家族の人数や生活スタイルで金額は異なりますが、完全分離型と同居型で年間の光熱費に10万円近い差が出ることもあります。

#相手の生活状況がわかりづらい
生活空間を分けてしまうことで、日常的に顔を合わせる機会が減ります。病気などの体調不良にすぐ気が付けないなど、相手の生活状況を把握しづらい点も完全分離型のデメリットの一つです。

トータルの費用を考慮する

完全分離型二世帯住宅は、浴室やキッチンなどの設備を別々に用意する必要があるため、単純に2倍の建築費がかかってしまうことになります。元々1室だった部屋を2つにする間取り変更、入り口の複数設置工事でさらに費用が高くなることもあります。建設後の生活費も含めて、トータルの出費を考慮してデザインをすることが大切です。