後田　文子 うしろだ　ふみこ

ペットと一緒に豊かな家族の時間を

ペットと暮らすメリットといえば、第一にペットを毎日可愛がることでリラックス効果やストレス軽減を得られます。第二に、ペットのお世話や散歩などを通じて、運動量が増えたり掃除の機会が増えたり、タイムスケジュールが整ったりと、様々な面で健康的に生活できるようになります。そして第三に、ペットを家族の一員として愛情を注ぐことで家族内でのコミュニケーションが増えたり、こどもの情緒の安定、小さな命を大切にすることによる精神的な成長も期待できることでしょう。

ペットを家に迎える場合、住宅環境に気を配る必要があります。例えば犬の場合、具体的な犬種にもよりますが平均的な寿命は15年前後と考えられます。しかし、家の中での怪我や事故が原因で亡くなってしまうケースは、決して珍しくありません。また、少しでも健康で長生きをして貰うためには、食生活や定期的な健康診断などの他、毎日の運動量や何気ないところでのストレスの軽減なども重要です。


段差の少ない家がペットにも優しい家

そんなペットに優しい平屋住宅の特徴として重要なのは、何よりもまず段差を少なくすることです。小型犬、中でも足の短いミニチュアダックスフントなどは、階段の上り下りによるストレスや怪我の危険があります。それ以外のペットでも、年を取って動きが鈍くなってしまった時に移動しやすいことで、屋内の運動量を維持することができます。また、そうした加齢や病気によって自由に動けないペットを介護する際、抱きかかえて運んであげる必要がありますが、その時に階段があるとペットにも飼い主にも大きな負担となってしまいます。



ペットに優しい住まいづくりを考えよう

可愛いペットの存在は、新しい家族の一員として、人々に笑顔をもたらしてくれることでしょう。その一方で、どんなに健康であっても年を取れば病気や介護の問題が出てくる点については、ペットをお迎えする前から知っておきたいポイントです。ずっと責任を持ちつつ愛情を注げるように、また人もペットもより負担が少なくなるように、ペットに配慮した住まいづくりが重要です。