2022/11/30 00:00
ペットが快適に生活できる家造りで、基本とも言えるのが床材選びです。一口に床材と言っても選ぶ素材で特徴は様々ですが、比較的採用する人も多いと言われるのがクッション素材です。クッション素材は厚みだけでなく、爪の掛かりやすく滑り難いという特性があります。従来の木材がデザイン、カラーが限定されやすいのに対して、クッション素材はバリエーションが豊富で選ぶ楽しみがある点も魅力の一つです。大半は防水機能が標準装備されているため、万が一ペットが粗相をしてしまってもすぐに清掃できます。ワックスなどのコーティング加工を施せば、爪による床材の傷を予防することも可能です。
ペット向けリフォームでは、床材だけでなく壁材へのこだわりも重要なポイントです。壁に使用する素材は選ぶもので強度に大きな違いがあります。自宅で飼うペットが猫の場合、習性の一つでもある爪研ぎで傷が付いてしまうケースも少なくありません。擦り傷程度であれば市販の補修材で対応できますが、大きな引っ掻き傷になると壁材全体を交換することになります。壁材は床も含めて部屋の統一性を持たせるだけでなく、ペットの種類によっては耐久性と傷の付き難さも考慮しなくてはいけません。
動物との共同生活で頭を悩ませがちな問題として、部屋の移動があります。廊下と部屋の行き来をする度に人の手でドアの開閉作業をしていれば、手間が掛かるだけでなく暖房器具の効率低下に繋がりかねません。リフォーム時にドアの下部分にペット専用の出入り口を作ることで、飼い主が外出中でもペットは自由に家の中を動き回れるので安心です。そのほか、散歩を始めとした定期的な外出を行う時は玄関の近くに洗い場などの設備を作ると家の中を汚さずに済みます。
ペットがストレスを感じないことを基準に考える
人間以外の動物は、本来自然の中で自由気ままに暮らす生き物なので、人間のエゴで行動を制限することは大きなストレスに繋がります。人間が快適に暮らせる環境が必ずしもペットにも合っているとは限りません。自分本位で考えるのではなく、ペットの快適な暮らしも考慮し、素材や機能性にこだわることが基本になります。