2022/12/28 00:00
天井が高い部屋で、一部を二層式にした空間のことをロフトと呼びます。ロフトとは、その使い方から居室だと思っている人もいるでしょうが、建築基準法によると「小屋裏物置等」に分類されるものであり、居室ではありません。そのロフトには法的な制限が設けられており、ひとつは床面積の制限でその階層の面積の2分の1未満でなければいけません。もうひとつは高さの制限で、高いところでも1.4メートル以内と定められています。もし、これらの制限を超えた空間をつくればロフトではなく居室という扱いになり、平屋は2階建てとなります。
ロフトのメリットは、使える空間が広くなることです。平屋の場合、よほど広い敷地がなければ2階建て、3階建てと比べて使える空間が狭くなります。そのため、家具を置いてしまうと人がスムーズに動けなかったり、収納空間が足りなかったりすることもあります。そこでロフトがあれば、寝室や書斎にすることもできますし、普段は使わないものを収納することもできます。
ロフトのデメリットは、はしごや階段を移動することが手間になること、空間が広くなることで冷暖房が効きにくくなることなどが挙げられます。足腰の弱った老後にロフトを利用できなくなるかもしれませんし、冷暖房が効きにくくなることで居住性が損なわれたり光熱費が余計にかかったりすることが想定されます。また空間が狭く天井が低いこともデメリットです。
ロフトの活用とまとめですが、長時間過ごす空間としては不向きなので、収納として使うのが無難でしょう。季節外れの洋服や家電を収納スペースとして使えば、1階部分で使える部分が広がるので、快適な暮らしができます。
ロフトに憧れるならば活用方法も良く考えよう
ロフトのある平屋に憧れる人もいるでしょうが、ロフトには移動の手間がかかること、冷暖房が効きにくいことなどのデメリットがあります。メリットだけでなくデメリットも理解した上で活用法を決めないと後悔することになるでしょう。またロフトの活用方法を決めるときには、実際にロフトのある平屋に住んでいる人の体験談などを集めておけば参考になります。