2023/09/25 00:00
二世帯住宅で衝突を避けてお互いが気持ち良く生活をする上で重要なポイントの一つが間取り選びです。二世帯住宅の間取りは大きく分けて完全分離、同居、部分共用の3つの選択肢があります。完全分離とは文字通り、お互いの生活する空間を全て分ける設計です。日常生活で交わることがなく、お互いのプライベートを確保できるという利点があります。ただし、キッチンや浴室といった設備を2つずつ用意しなければいけないため、居住スペースが狭くなるのは避けられません。居住スペースは家族の人数に合わせて決めるのが一般的ですが、狭い場所に住まわされる親世帯から不満が出ることもあります。間取りを決める前に広さについてしっかりと話し合いをして決めておかなくてはいけません。
同居型は完全分離に比べて居住スペースを広く確保できるのが魅力です。ただし、キッチンなどの設備を共同使用することになるので、同じタイミングで使う時に調理がしづらいといった問題が起きることもあります。作業スペースやシンクを広めに設計するといった、複数人で使ってもストレスを感じない間取りを意識することが大切です。浴室も着替えや身支度でプライバシーを確保できるように、脱衣所を分ける間取りにすればトラブルを避けられます。
部分共有型は家の中の一部分だけを共同使用する内装のことです。プライバシーを意識してトイレや浴室は分けてキッチンやリビングは一緒にといったように、お互いの意見を取り入れた家を造れます。共用部分の選び方でコストが大きく変わるために予算面でのトラブルが起こりがちです。コストと使いやすさの両方を意識して間取りを設計する必要があります。
専門家を交えて話し合う
二世帯住宅はお互いが納得した上で間取りを決めることが基本になります。とはいえ、いくら家族といえども腹を割って話しをするのは簡単なことではありません。家族だけで話し合いをすると平行線のまま先に進めなくなるので、建築士や不動産会社といった専門家を間に入れることが大切です。第三者を入れれば相手に言いづらい本音が伝えられて、経験に基づいたプロの意見も聞くことができます。