2023/10/25 00:00
ローコスト住宅の安さの理由とあらかじめ注意しておきたい点
ローコスト住宅とは文字通り、建てる為のコストを節約した住まいです。厳密な定義はありませんが、住まいに使用する建材や施工方法を工夫して建てられる住宅の通称です。単純に建設コストを圧縮するだけではなく、現場の知恵や近年のイノベーションによるコストダウンも行われています。
例えば、ローコスト住宅はあらかじめ決められたテンプレートのようなプランに沿って建てられます。あらかじめ間取りや設計等がパターン化されている点がポイントです。ゼロから設計する必要が無い為、それらに関連したコスト全般が節約出来ます。基本的にシンプルな設計になっているため、実際に施工する際にも効率的に作業が進められます。人件費やアイデアの費用があまり掛からなければ、その分だけ無理なくコストダウンが図れます。
また、建築に使う素材や木材などをまとめ買いする事で、建材の費用対効果を引き上げます。徹底的に効率化されたプランのローコスト住宅なら、メーカー側が前もってどんな材料が必要か、どれ位の量を注文すべきか把握しやすいです。一括で建材を取り寄せる事で、クオリティを落とす事なく安定した仕入れを実現させています。
ローコスト住宅の注意点ですが、コストダウンを追求する設計になっているため、いわゆる一般的な一戸建て住宅に比べて、住宅設備やデザイン等が簡略化されています。具体的な仕様はそれぞれのメーカーによって様々ですが、平均的な住宅に比べてデザイン面に遊びがなかったり、使われている建材が無個性であったりと、外観にこだわる方々には少々物足りない完成形になりやすいです。また応用が利かず細かなカスタマイズは困難という注意点もあります。
ローコスト住宅は効率化によって安さを見事に実現します
ローコスト住宅とは単純に安く建てられた住宅ではありません。むしろ現場の努力と過去の知恵によって実現した徹底的な効率化と企業努力の賜物です。均一化した住宅の仕様や間取り、建材の一括仕入れ、そしてシンプルなデザインで建てる事で生まれるコストダウンによって、安定したクオリティと費用対効果の良さを両立させています。
一方で建材や設備の機能性や外観が平均的であったり、設計の細かい調整が困難な部分は要注意です。