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後田 文子

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後田 文子 うしろだ ふみこ

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事例・コラム

2024/02/26 13:59

寿命と健康寿命は全く違うもの

みなさんは、健康寿命という言葉を聞いたことがありますか?寿命と同じ意味だろうと誤解している方が多いですが、両者は全く違うものです。まず健康寿命とは、日常生活に支障なく健康に過ごせる期間を指します。したがって、長生きをしても、長期間にわたって介護や入院が必要だった場合は健康寿命が短いことになります。一方の寿命は、現在0歳の人が何歳まで生きることができるかを予測した値のことです。そして、入院による治療、介護が必要な期間も含まれています。つまり、寿命が何歳まで生きられるかを示しているのに対して、健康寿命は介護などの必要がなく健康的に生きることができる期間を示しています。

健康的に暮らすには住まい選びが重要

誰もがいつまでも健康に暮らしたいと願うものです。実は、健康寿命を延ばすためには住宅選びが重要になります。その理由は、家庭内での疾病や死亡の原因の多くが急激な温度変化によるものだからです。急激な温度変化の代表的なものというと、ヒートショックが挙げられます。これは、浴槽の熱い湯との温度差で急激な血圧上昇が起こり、失神や死に至る症状のことです。特に高齢者は血圧の変化が起こりやすく発症しやすいです。また、夏場は急激な温度の上昇によって熱中症も発症しやすいと言えます。高齢者は暑さを感じにくく、電気代がもったいないという理由で冷房を使わない人が多いからです。しかし、断熱性能の良い住宅、全室が均一な室温になるように考慮した間取りの住宅に暮らせば、冬場の室内の温度差を小さくできます。また、夏場でも室内の気温が上昇しにくくなるので、年間を通して快適な室温を保てます。