2024/03/25 09:59
住宅を建てる場合、基礎工事は非常に重要です。では具体的に住宅の基礎にはどういうものがあるのか詳しく見ていきます。
床下通気工法
建物の床下部分は、地面に近く湿気がこもりやすくなっています。床下の湿気を放置し続けているとカビや菌が繁殖し、シロアリの温床にもなりかねません。住宅を出来るだけ長くもたすには、この湿気を何とかする必要があります。
そこで有効なのが床下通気工法です。自然気流を利用して全周換気を行うので、床下全体をしっかりと乾燥させる事が出来ます。その結果カビや菌の繁殖を抑える事が出来るというのが魅力です。さらに耐久性も高められ、建物の寿命を延ばす事が可能です。また基礎部分と土台部分をしっかりと分ける事で、シロアリの侵入を防ぐ事も出来ます。
鉄筋配筋
鉄筋配筋とは、鉄筋コンクリート造りの住宅の耐力をより強くする為に配置する鉄筋の事です。立ち上がり基礎の主筋に直径13ミリの異形鉄筋を使い、ベース部分にも直径13ミリの鉄筋を200ミリ間隔で格子状に組んでいきます。太く細かく配置していく事で、鉄筋量も増えてより強度が増した構造となります。
防湿フィルム
地面の湿気が床下に入り込まないように、防湿フィルムを基礎の下部分の前面に敷き込み、コンクリートで覆ってしまえば湿気が家に入り込むのを防ぐ事が可能です。
床束
床束は床下に設ける短い柱の事で、住宅の基礎部分である土台を支え、固定するのに必要です。強度の高い束を使う事で、しっかりと住宅を支える事が出来ます。床束は木材が多かったですが、湿気で腐る恐れがありますし、シロアリの被害を受ける可能性もある為、鋼製や樹脂製の床束が使われる事が多くなっています。
住宅の基礎には床下の湿気を防ぐ床下通気工法や、鉄筋を太くそして細かく配置させる事で鉄筋量を増やし強度が増す事が出来る鉄筋配筋等があります。
また基礎の下部分に敷き込む事で地面の湿気を家に入れない防湿フィルムや、住宅の土台を支え固定する床束等があり、これらをしっかりと行う事で住宅を守れ、長持ちさせる事が出来るので基礎工事はしっかりと行う事が重要です。