2025/07/04 19:56
いじめに関する相談を受けました。学校へどのように伝えれば効果的でしょうか?考えてみましょう
【保護者からのご相談】
クラスの中に、他の子どもに対して陰で悪口を言う子がいます。先生の目の届かないところで行われるため、担任の先生に相談しても「言われたら教えて」と言われるのみで、具体的な対応が見られません。
今日も、子どもが髪の毛を触っていたところ、「キモチワル」と言われ、無視すると、さらにひどい悪口を言われることもあるようです。
このままでは、心を痛めている側の子どもが学校に行けなくなる可能性もあり、実際に家庭で泣いている日もあります。
【対応と提案】
以下のような対応を提案させていただきました。
1:事実の記録をとる
まずは、いつ・どこで・何があったかを、1週間ほど記録してください。お子さんが感じた気持ちも一緒に書くと、担任の先生に伝わりやすくなります。
記録例:
7/3(木)給食の時間:頭をかいていたら「キモい」と言われた → 悲しかった
7/4(金)朝:その子が嫌だから学校に行きたくない → 泣いた
記録をもとに、お子さんにも「どうだったら安心して学校に行けるかな?」と優しく聞いてみてください。
2:担任への通知
上記の記録をA4用紙1枚程度にまとめ、事実と要望を分けて担任の先生に提出します。
【記録された事実】を簡潔に記載
【保護者からの要望】
・掃除や休み時間の巡回回数を増やしてほしい
・どのような対策をしているのか、具体的に教えてほしい
最後には、
「先生もお困りかとは思いますが、どうぞよろしくご対応ください。」
と丁寧に締めくくりましょう。
※もし対応が見られない場合は、教頭先生など上の立場の方に相談してください。
3:担任の先生へのお願いの伝え方
「先生の対応が悪い」と責めるのではなく、
「子どもたち・先生・保護者で一緒に考える機会を持ってほしい」
という建設的な要望として伝えましょう。
【まとめ】
子ども同士の関係性の問題は、簡単に解決できるものではありませんが、記録・共有・協働という3つのステップで、少しずつ改善していくことができます。
私たち大人が、子どもたちの小さなSOSを見逃さないことが、安心できる学校づくりの第一歩です。
学校に行くことが難しい日が続く場合や、心の休息が必要と感じられる際には、遠慮なくご相談ください。