倉田　あかね くらた　あかね

辛い花粉症の季節真っただ中

４月も半ばになりヒノキ花粉が猛威を振るっていますね。今年は例年より花粉の飛散も多く観測され、あちこちでくしゃみや鼻水をズーズーとかむ音が聞こえてきます。原因となる花粉は代表的なものでスギやヒノキであり、それ以外にもカモガヤ、ブタクサなど何と約60種類もの植物が花粉症を引き起こすそうです。日本人の約40％は花粉症だと言われています。まさに二人に一人が罹患する国民病と言われる所以ですね。
このコラムをご覧の読者も耳鼻咽喉科での治療や市販薬、マスクなど様々な花粉症対策を
していると思いますが、今回お灸による花粉症対策をご紹介したいと思います。


お灸による花粉症の治療

花粉症は過剰なアレルギー反応により発症するのは皆さんご存じのとおりです。身体には細菌やウイルスから身を守る免疫機能があります。主に血液の中にある白血球が免疫機能の中心的役割をしているのですが、花粉による自律神経の乱れにより白血球、免疫機能が正常に働かずに花粉症を発症させてしまいます。鍼灸治療はその自律神経のバランスを整えることにより正常な自律神経に戻すことにより花粉に対して敏感に反応しないようにするのです。


手軽にできる治療方法です

当院でも施術しますし、自分でもできるのがお灸の手軽さです。セルフでお灸もできちゃうんです。顔へのお灸に抵抗感をお持ちの方も見えるかもしれませんが、最近のお灸は痕が残りにくく、お灸のツーンとしみるような刺激だけが身体に入るものが販売されています。お灸の位置は眉毛の間にあるツボ、「印堂（いんどう）」という名前のツボです。鼻水や鼻づまりに効果が期待でき、心を落ち着かせ自律神経を整える効能があると言われています。それ以外にも頭頂部にある百会や合手と言う手のツボなど多くのツボに施術を行いますのでセルフではちょっと不安とお考えの方はご来院ください。

スギ花粉を乗り越えると次はヒノキ花粉と、一年中花粉症に悩んでいる方もたくさんいらっしゃるかと思います。これまで薬物療法や免疫療法など試してみたがなかなか症状が改善しなかったり、抗アレルゲンの薬は身体に負担があり心配だとお思いの方も一度鍼灸治療を検討してみてはいかがでしょうか。身体に大きな負担をかけずに、ゆっくりと身体の自律神経を整え、花粉症を改善することが可能です。