倉田　あかね くらた　あかね

●鍼灸師とは？
金属製の鍼（はり）と灸を用いて施術を行う専門家のことです。日本で鍼灸師として仕事をするためには、厚生労働省が所管する国家試験に合格し、「はり師」「きゆう師」の免許を取得しなければなりません。鍼だけをするなら「はり師」、灸だけをするなら「きゆう師」の資格だけでもＯＫですが、どちらも一緒に取るというケースがほとんどです。

●鍼灸の国家試験の内容や取得方法について（法律の変更によって変わる場合があるため、最新の情報を確認してください）
１．【国家試験の内容】公衆衛生学や解剖学、生理学、病理学、臨床医学総論・各論などの現代医学的な知識だけでなく、東洋医学概論・臨床論やはりきゅう理論、関係する法規についての知識も学びます。
２．【受験資格】鍼灸の専門学校や大学を卒業、または卒業する見込みのあるものが受験することができます。最低でも３年間は学ぶ必要があります。
３．【国家試験実施時期】鍼灸の国家試験は年に1回、だいたい２月の終わりごろに実施されます。
毎年全国で５０００人ほどの方が受験しており、合格率は、７割前後です。（２０２３年3月実施のデータで７０．４％）まじめに授業を受けていれば合格しますが、そうでなければ通らない。そんな数字です。さまざまな活躍の場がある鍼灸師を目指して、多くの人たちが日々受験勉強に勤しんでいます。