はりときゅうの伝道師
ひよこ鍼灸サロン・たまご鍼灸サロン
2023/09/15 00:00
●「はり」と聞いて、みなさんはどんな物を思い浮かべますか?
おそらくほとんどの方は、縫い針や注射針のような先の尖った棒状のものをイメージされることかと思います。鍼灸の施術で使う「豪鍼(ごうしん)」と呼ばれる鍼(はり)も、細さこそ全然違いますが、形はまさにそのイメージ通りです。
●刺さない「はり」があるのです
ただ、鍼灸で用いられる鍼には、みなさんがイメージする鍼と形の異なるものもあります。そのひとつが、今回紹介するローラー鍼です。突起の付いた金属のローラーを、皮膚の上でコロコロ転がして使うので、私はこの道具を「コロコロ鍼」と呼んでいます。突起の先端は丸いので皮膚に刺さることはありません。このため、刺激に敏感な体質の方や小さなお子さまにも使えます。
●軽い刺激でもココロとカラダがほぐれる優れもの
軽い症状なら、ただ凝っている場所をコロコロと刺激してあげるだけで改善できます。また、気(エネルギー)の通り道である経絡に沿って転がしたり、筋肉の走行に沿って転がしたりすれば、特定の症状や目的の筋肉に対して的確にアプローチすることもできる優れものです。
肩周辺や肋骨周りの筋肉が固まっていると、気持ちもふさがりがちになってしまいます。なんとなく気分がふさがって悶々としている時は、自分でできるコロコロ鍼をつかってコロコロと身体を刺激し、ココロと身体をいたわってみてはいかがでしょうか。