はりときゅうの伝道師
ひよこ鍼灸サロン・たまご鍼灸サロン
2023/11/15 00:00
●刺絡鍼法(しらくしんぽう)とは?
東洋医学に基づく伝統的な鍼灸の施術法です。特定のツボや経絡(けいらく)に小さな傷をつけ、周囲を圧迫したり吸引したりすることで滞った少量の血液を除去し、エネルギーや血液の流れを改善して不調を取り除くことを目的としています。
●刺絡の種類
『井穴(せいけつ)刺絡』『皮膚刺絡』『細絡(さいらく)刺絡』などがあり、症状や身体の部位に合わせて使い分けていきます。
『井穴刺絡』は指先に行う施術です。手足の爪の付け根にあるツボを鍼で刺激し、周囲を圧迫することにより、指先の血液循環を改善し、末梢神経を整えます。更年期に発症する指先の痛みやヘバーデン結節などの手の症状はもちろん、熱冷ましにも用いられます。
『皮膚刺絡』は、とくに筋肉の緊張の強い場所や、皮膚の色が悪くなっているところなどに用います。
『細絡刺絡』では、細絡(さいらく)という皮膚の表面にヒョロヒョロと浮かんでいる赤い経絡に施術を行います。このふたつは、鍼で刺激した後に周囲を圧迫したり、カッピングなどで吸引したりすることで血流を改善する施術です。
●どこの鍼灸院でもやっているの?
どの刺絡も圧迫や吸引を加えるので、通常の鍼の施術より刺激量は多くなりますが、その分、高い効果を期待できます。ただし、刺絡療法は鍼灸院によっておこなっていないところもありますので、事前にご相談されることをオススメします!