はりときゅうの伝道師
ひよこ鍼灸サロン・たまご鍼灸サロン
2024/01/30 00:00
◆「肩こり」「腰痛」以外にも効くの?
昨今の東洋医学ブームもあり、鍼灸という言葉はよく目にするようになりました。一方で、鍼灸がどんな疾患に効くのかについては、いまひとつ浸透しておらず、「肩こり」「腰痛」などの運動器の症状を挙げる方が圧倒的に多いです。実際に、患者さんの多くは運動器の疾患で来院されているのが現状です。
◆医療の歴史では?
しかし、歴史を振り返ってみると、西洋医学が入ってくるまでの長い間は、医学といえば東洋医学であり、漢方薬とはり(鍼)・きゅう(灸)を用いて、さまざまな症状に対して治療が行われていました。みなさんご存知の古典『徒然草』の中にも「のぼせを防止するのに、40歳を過ぎたらお灸をしよう」という記載がありますし、『奥の細道』で松尾芭蕉が三里にお灸をしたのも、消化器を丈夫にするためといわれています。
◆鍼灸が効く疾患は何がある?
現在、WHO(世界保健機関)では、鍼灸療法の適応疾患として、64疾患を挙げています。いくつかピックアップすると、頭痛・めまい・不眠・リウマチ・五十肩・腰痛・動機・息切れ・喘息・風邪・胃腸病・痔疾・痛風・貧血・糖尿病・性機能障害・尿閉・更年期障害・冷え症・不妊・耳鳴・難聴・咽喉頭炎・眼精疲労・ものもらい・夜泣き・夜尿症 など多岐にわたります。
運動器系疾患だけでなく、循環器系、呼吸器系、消化器系、内分泌系、泌尿器系、婦人科系、耳鼻咽喉科系、眼科系、小児科系などさまざまな場面で鍼灸の出番があるのです。これらを総合的にみられるのも、鍼灸治療のメリットだと考えています。
おからだについてのさまざまなお悩みのある方は、鍼灸院へ相談してみてはいかがでしょうか?