マンションの大規模修繕 修繕積立金について
この度、3回目の大規模修繕を行うことになりました。マンションの全体戸数は、30戸以下の小さめのマンションです。
大規模修繕の業者は、マンション管理委託会社が決めたところ以外では選択できず金額も言われるがままとなっています。
なんせ、無知なもので相場がよくわかりません。マンションの住民はみんなそんな感じです。
また、次の大規模修繕にそなえて修繕積立金を値上げすることになりました。
10年後には、月8万くらいになるように作成してあります。10年もたてば、半数は年金暮らしになるので到底受け入れられません。
わたしは、今管理組合の役員をしています。
議決をとる際にわたしを含め役員は皆反対をしたのですが、役員は反対できないと管理会社の人に言われ、賛成の方に数えられてしまいました。委任状に理事長に委任するとされている方も強制的に賛成で数えられています。
結局、誰も賛成していないのに賛成多数で修繕積立金の値上げが決定されました。
理事長が、決議をとるときに反対できないと言うのは本当なのでしょうか、
投稿日時:2024/06/24 09:41
弁護士やマンション管理士に至急相談を
まず、マンション管理組合の運営や決議に関する問題について理解するためには、
マンション管理組合の規約や関連法令(例えば「マンション管理適正化法」など)を確認することが重要です。
また、具体的な質問について順を追って回答します。
・大規模修繕の業者選定と相場
「業者選定の自由度について」
マンションの管理会社が大規模修繕の業者を決めることが一般的ですが、住民が業者を選べない状況は問題があります。
管理組合には業者選定のプロセスを透明にし、複数の見積もりを取って競争入札を行う権利があります。
「修繕費用の相場」
修繕費用の相場は地域やマンションの規模によりますが、一般的にはマンションの"一戸あたり"100万円から200万円程度が目安です。
30戸以下のマンションであれば、全体で3,000万円から6,000万円程度が一般的な相場かと存じます。
「修繕積立金の値上げ」
1.
値上げの妥当性
修繕積立金の値上げが必要であるかどうかは、将来的な修繕計画や現在の積立金の残高、修繕の必要性によります。
月8万円という額は非常に高額かと存じます。
2.
住民の同意
修繕積立金の値上げは、通常、管理組合の総会での住民の同意が必要で
役員や住民の合意なしに決定することは不適切です。
3.
役員の賛否と決議の手続き
「役員は反対できない」件について
役員が反対できないということはありません。
役員も住民の一部であって議決権を有しているので、意見を述べる権利があります。
管理会社が「役員は反対できない」と主張するのは誤りです。
ただ、「監査」という役職になると話は別です。
マンションの運営を監査する役は、監査するだけなので賛否を主張できません。
4.
委任状の扱い
委任状に「理事長に委任」と書かれている場合でも、その委任状を賛成票として数えるのは不適切です。
~今後のステップとして~
「法的助言の取得」「総会の再開催」
弁護士やマンション管理士などの専門家に相談し、法的な助言を受けることを推奨します。
今回の質問内容だと、早急に相談すべきかと存じます。
以上でございます。
どこに相談していいかわからない場合は弊社「株式会社ヒビキエフピーオフィス」へメールでご連絡ください。
2024/06/24 15:54