倉田　あかね くらた　あかね

#ほうろく灸って？

鍼灸治療は中国から6世紀初頭に日本に伝来し、1700年以上もの長い歴史を持つ東洋医学、伝統医療です。今回ご紹介するほうろく灸も昔から今に伝わる伝統医療の一つで、現在でも様々な場面で目にすることができます。例えば日蓮宗のお寺では「ほうろく加持」という名で行われる祈祷の一つとして初夏のころに行われることが多いです。ほうろく灸の由来は昔々武将が暑さ負け（夏バテ）した際に、兜の上から灸をすえたところ、たちまち頭が晴れ、全快したのが始まりとされています。現在では兜の代わりにほうろくの上にもぐさのお灸をすえて頭にかぶります。頭痛除けとか暑気払いに効果のあるお灸の一つです。
ツボは頭上の「百会」という名のツボになります。百＝多くの、会＝交わるの名の通り様々な健康効果を持つ万能ツボです。この百会をほうろくからじんわり伝わるお灸の熱で刺激し、自律神経を整え、内臓や血液の循環を良くするのです。

＃ほうろく灸とお灸講座を開催します

ひよこ鍼灸サロンではほうろく灸をしながら、お灸の講座を聞く、一石二鳥の講座を定期的に開催しています。頭からもぐさの煙をたてながら、お灸の講座を聞く、一見滑稽な風景ではありますが（笑）、温かく気持ちのいい刺激による自律神経を整え、お灸の歴史や基礎的な知識も学べますのでお気軽に参加してはいかがでしょうか。
※場所はひよこ鍼灸サロンにて毎月1回開催しています。直近では4月26日、5月26日、6月26日にそれぞれ開催します。定員4名、参加費は3,000円、先着予約制です。