• 医療・健康
の専門家

倉田 あかね

はりときゅうの伝道師

倉田 あかね くらた あかね

ひよこ鍼灸サロン・たまご鍼灸サロン

対応エリア

  • 三重
  • 医療・健康

事例・コラム

2023/12/15 00:00

津出身の偉人「鍼聖(しんせい)・杉山和一」

◆津出身の有名人といえば誰を思い浮かべますか?
国学者の谷川士清、陶芸家で実業家の川喜田半泥子、最近ではレスリングの吉田沙保里や写真家の浅田政志の名前を挙げる方もいるかもしれません。
杉山和一(すぎやまわいち)も、忘れてはならない津出身の偉人です。江戸時代の検校(盲人の役職の最高位)で、5代将軍・徳川綱吉の鍼医を務めた人物です。
◆鍼治療の際の鍼の打ち方
現在、主流となっているのが鍼を管に通して打つ「管鍼法(かんしんほう)」という手法です。杉山和一は、この管鍼法を創始したともいわれています。一説では、杉山和一が石につまずいて転んだ際に、竹筒の中に松葉が入っているのに触れ、鍼を管に入れて打つという手法をひらめいたのだとか。
◆視覚障がい者の教育施設創設者として
また、杉山和一は世界に先駆けて視覚障がい者の教育施設を作ったことでも知られています。綱吉の支援を受けて開設された鍼術講習所・杉山流鍼治導引稽古所からは、多くの優秀な鍼師が誕生したそうです。
◆津の偕楽公園に杉山検校の石碑が!
そんな杉山検校の徳をたたえる石碑が、津の偕楽公園に建てられています。大きな石碑を囲む石柱は、乾電池のような形をしていますが、これは管に鍼を通した際に、管の上端から鍼の頭がちょこんと飛び出ている形を模したものとされています。みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。

最近投稿した事例・コラムを見る