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杉田 直樹

ヴァイオリン売買のコンサルタント

杉田 直樹 すぎた なおき

株式会社ヴィルトゥオーゾ

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事例・コラム

3.鈴木政吉 ヴァイオリンとの出会い政吉は江戸幕末期、安政六年(1859年)に現在の名古屋市東区に生まれる。尾張藩士であった父正春の家禄は乏しく、禄で生計をたてるのは困難だったため、 内職として琴・三味線作りで家族を養っていた。明治維新という大きな政変による身分の変化と貧窮から、いつしか父の内職は家業となり、政吉もそれを手伝うことになる。その後、東京浅草の塗物商の奉公...[ 続きを読む ]

2. 日本でも始まったヴァイオリン製作安土桃山時代に日本人は初めて西洋の音楽を聴いた。しかし実際に西洋音楽が文化として日本に伝わるのには、それから300年ほど時を待たねばならない。禁教、鎖国政策によって、西洋文化と分離された環境を貫いた日本だが、明治12年(1879年)、政府によって 音楽取調掛が設置されて以降、急速に西洋音楽が広まることになる。演奏では、小説家・幸田...[ 続きを読む ]

1. 日本人が初めて聴いた西洋音楽8月28日は「バイオリンの日」。これは1880年(明治13年)のこの日、東京・深川の三味線職人・松永定次郎が、国産ヴァイオリンの第一号を完成させた日だということによるそうだ。16世紀後半、イタリアで花開いたヴァイオリン製作だが、クレモナのストラディヴァリをはじめ、歴史的名匠が今日までたくさん輩出されてきた。では、この西洋文化であるヴァ...[ 続きを読む ]

このたびの平成30年北海道胆振東部地震によりお亡くなりになられた方々とそのご家族様にお悔みを申し上げますとともに、被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。私どもでは、長年、北海道においても楽器のご紹介を数多くして参りました。定期的な出張訪問のほかに、年2回の札幌での展示会のみならず、網走、帯広、旭川などでも展示会を開催し、技術者が修理や調整にも当たらせていた...[ 続きを読む ]

先月27日、ヴァイオリン業界に衝撃的なニュースが舞い込んできました。世界の誰もが認める現代最高のヴァイオリン製作家、マエストロGio. Batta. Morassi が、83歳でその生涯を閉じられました。年齢を重ねてもアクティブに動く様を見てきた周囲にとって、彼の死などという非現実は考えることもなく、その訪れはもっと先だと思っていたことでしょう。この現実を受け入れるの...[ 続きを読む ]

フランスが世界に誇る若手ヴァイオリニスト、ニコラ・ドートリクールによる公開レッスンを名古屋市のスタジオ ハルにて開催致しました。私どもは、音楽振興と教育に少しでも貢献できるように、このような機会を定期的に設けております。このような場は国際的に活躍するプレーヤーによる生の音を聴きながら、自らの音楽を磨けるまたとない機会になります。今回も、名古屋近郊の優秀な子供達を中心に...[ 続きを読む ]

概して、日本の気候は、夏場が高温多湿、冬は極度の乾燥をするという特徴があります。また日本列島は長く、北海道の気候と九州沖縄のそれ、また太平洋側と日本海側でも湿度に差があります。元来、ヨーロッパの地中海性気候と風土の中で発展して来たヴァイオリンなどの音楽文化は、特に気候の異なる環境である我が国では、より環境を整えてあげる必要性があるといえます。それは保管する環境の整備、...[ 続きを読む ]

ヴァイオリン発祥の地、クレモナは、現在でもヴァイオリン作りが盛んで、アマーティ、ストラディヴァリ、グァルネリといった16世紀~18世紀の歴史的製作家らから続く伝統を脈々と受け継いでいます。その数で往時を凌ぐと言われる製作家の工房には、街のいたるところで出会うことができます。ちょっと観光で行かれる方にも入りやすい工房があったり、中には気さくに迎えてくれるマエストロたちも...[ 続きを読む ]