2025/01/30 09:56
昨年11月9日(土)、14日(木)に、丹羽郡扶桑町にてクリニックの完成見学会を開催しました。
扶桑よしだクリニックの院長・吉田諭史先生とお会いしたのはちょうど1年前です。建築場所は決まっていましたので、クリニックの顔になる面はどちらか、エントランスはどこが良いか等、現地で確認し早々にファーストプランと概算予算書をご提示。竣工に向けて打ち合わせを重ねていきました。
住宅とクリニックの大きな違いは、医療機器など専門設備があるかどうかという点です。基本設計が終わり詳細設計の段階で、医療機器メーカーさんと設置場所や必要な設備について確認します。
見学会では「どのようなドクターがいらっしゃるか」「皆さん何にご興味をもたれるのか」と想像を膨らませ、お会いできることを楽しみにしていました。見学会は完全予約制で、吉田諭史先生にも一緒にご案内していただきました。ドクターの皆さんの開院当時のお話やアドバイス等、貴重なお話をお聞きすることができ勉強になることばかりでした。
建物全体のコンセプトは、『患者様だけでなくスタッフの方も心地よく快適に過ごせる空間』です。
エントランスには大きな庇を設け、来院者をあたたかく迎え入れるおおらかさを演出。待合スペースの南面の窓からはたっぷりの光が差し込み、明るく気持ちの良い空間をつくりました。窓の上に設けた庇は、夏の強い日差しを遮りつつ外観のアクセントとしても重要な役割を果たしています。
ドクターの皆さんが興味をもたれたのは「空気式の床暖房」。建物全体に床下のダクトで空気を送るため、床がほんのり暖かくどの部屋も温度差がありません。また、スタッフの方のための「回遊動線」については、よく考えられたレイアウトだとお褒めの言葉もいただけました。
「床下の空調」「回遊動線」などは、住宅においても心地よく快適性の高い空間をつくる要素として取り入れています。
私たちの施設建築のコン
セプトは、「施設は住宅の延長である」という考えです。施設建築においても、阿部建設の家づくりに対する考え方と基本は同じです。これからも、患者さんはもちろん、そこで働くスタッフの方も快適に過ごせる空間を提案していきたいと思います。