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後東 博 ごとう ひろし

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事例・コラム

2024/07/02 15:09

アパート経営を台無しにする13の大罪と回避方法(9)

9、オーバーローンのリスクその1
オーバーローンとは、アパートの売却時にアパートローン残高が売却額を上回っている状態のことです。具体的には、図のような状況がオーバーローンに該当します。アパートは新築後、徐々に資産価値が下がっていくのが一般的です。そして、この資産価値の下落がアパートローンの返済よりも早い場合、オーバーローンになります。
例えば、同じ7,000万円の物件でも、土地と建物、それぞれの価格は以下のように異なります。この場合、注意すべき点は、物件価格に占める建物と土地の割合です。
A:地方圏・大都市圏郊外のアパートで地価が下落するケース
土地価格3,,000万円、建物価格4,000万円
B:大都市圏中心部のアパートで地価が横ばいで下落しないケース
土地価格4,,000万円、建物価格3,000万円
相続税はと土地と建物を別々で計算します。ところが、アパートを売却する場合には、土地の価格だけで売却或は収益(アパートの家賃収入)だけで売却の判断をします。建物の資産価値は、年数が経過するごとに下がり、やがて0円になります。ところが、土地の価値が0円になる可能性はありません。しかしながら、Aのケースでは、地価が下落し3,000万円が2,000万円に下落する可能性があります。Bのケースでは、地価が下落しないので4,000万円の資産価値が維持されます。
つまり、Aの地方圏・大都市圏郊外のケースでは土地価格が徐々に下落するため、資産価値の下落スピードが速く、オーバーローンになりやすい傾向にあります。