NISA・資産運用のアドバイス
シグマ株式会社 金融商品仲介業者 東海財務局長(金仲)第152号
2024/08/05 10:05
具体的なご提案
・金利収入の部分と資産形成の部分と2階建ての運用をご提案
・金利収入の部分は、年利5%程度(年間70万円程度の収入を想定)が得られるように米ドル建て外国債券を。また、リスク分散のため償還期間を分けることをお勧め
・資産形成の部分は、株式比率を下げ、債券・オルタナティブ資産を組み入れることで、A様希望のリスク・リターンを調整
・保有している投資信託の一部を解約し、その損失を米ドル建て外国債券の利息部分の税金の損益通算を推奨
定期収入を作る上で注意すべき点
高配当株
企業業績によって配当金は変動するため、長期的な固定収入としてみなすにはリスクがあります。”高配当株”は高配当であるために人気が高く、配当が下がれば株価も大きく下落する「ダブルパンチ」となる可能性もあり十分に注意が必要です。米国高配当株であれば、もちろん為替リスクも抱えています。
高金利通貨
主な高金利通貨である新興国は、地政学的リスクなどで為替が暴落する可能性が先進国よりも高いため、こちらも固定収入としてみるにはリスクが高いでしょう。
投資信託の毎月分配金
分配金には普通分配金と元本払戻金(特別分配金)があります。
運用が不調な時期に出される特別分配金(元本払戻金)は、純粋な利益ではなく投資元本から支払われています。それを認識せずに受け取っている投資家も少なくなく、数年前から問題となっていました。分配金も変動し、投資元本から払いだされている状態になる可能性もあります。分配金≒解約金という認識で保有した方が良いでしょう。
その他検討すべきこと
加入保険の見直し
特に掛け捨ての医療保険などの保険料負担が大きすぎないか、過剰な保障内容になっていないか、今一度確認が必要です。
住居について
今の居住家は将来的どうするのか、施設等に入居の希望はあるのか、ある程度の方向性は持っておいた方が良いでしょう。
相続について
確実に相続税が発生することが見込まれる場合は、早めにご家族との相談機会を持った方が良いです。税制が定期的に変更になることが多いので、そちらの情報収集も積極的に行いましょう。
資産運用はご自身のご年齢・資産状況・収入状況によって、また目標や運用できる期間によって方法は変わってきます。今の現在値を一度確認してみてはいかがでしょうか。