2021/07/05 00:00
ふるさと納税は節税ではなく減税です。
しかも先に寄付という形で納税して、その翌年に還付金という形で返還される為、いくらメリットが出たのかわかりにくく、確認の仕方がわかりにくいため、ふるさと納税したけど、はたしてメリットがあったのかどうだったか、よくわからないと思われる方も多いのではないでしょうか?ここでは仕組みと確認方法をご案内させていただきます。
なぜ、ふるさと納税が減税になるかというと、寄付金控除を適用できるからです。日本の税制では、ふるさと納税は所得税と住民税の控除に使用できます。ふるさと納税した金額から2,000円(適用下限額)を除く金額を所得税の一部と来年の住民税の所得割額の最大2割までをふるさと納税した翌年の6月以降に割り振られて、1年間還付される仕組みです。
ふるさと納税で返礼品を頂く場合、目安としては納税額の3割ほどの価値が一般的です。1万円寄付したら、約3,000円程度の返礼品が頂けます。このため高額納税者の方ほど、2,000円の支払いで減税を受けやすくなる仕組みになります。減税される金額は、翌年に送付されます市県民税決定通知書で確認することができます。
2,000円かかること、先に寄付することで減税による還付金を受け取る仕組みですので、節税にはならないこと。また地域によってはふるさと納税により税収が減り、受けられるべき住民サービスが減る地域もありますが、その地域を応援する、地域活性などを目的にご検討いただくのもいいと思われます
ふるさと納税において寄付金額が金額が少ないと、減税になったという感じをあまり受けないでしょう。もっとも自分にとって価値があるものであれば、節税以上の満足が得られるでしょう。節税は2次効果としてとらえ、自分にとって価値のあるものが手に入ることが一番のメリットだと、考えたほうがいいのかもしれません。