事例・コラム

鍼灸には、さまざまな器具や手技を用いるものがあります。今回はその中から、足の裏の違和感に対応するために行う鍼灸の手法をご紹介します。◆どんな症状に用いられるの?足の裏への鍼灸は、とくに朝起きた時や長時間座った後の歩き始めに感じる、足の裏や指の付け根の鋭い痛みや不快感を伴う状態に対して、その緩和を目指して行われます。◆どのように作用するの?鍼やお灸を用いて足の裏の血行を...[ 続きを読む ]

「お灸」と聞くと、「熱いのを我慢するんでしょ?」「やけどしそう」と、少し怖いイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。しかし、現代の鍼灸院で行われるお灸の多くは、昔ながらのイメージとは大きく異なり、温かさが「気持ちいい」と感じられる施術が主流になっています。この機会に、誤解されがちなお灸の心地よさと、そのメカニズムについてご紹介します。◆「我慢するお灸」から...[ 続きを読む ]

鍼灸にはさまざまな方法がありますが、今回はその中から『灸頭鍼(きゅうとうしん)』をご紹介します。◆灸頭鍼とは?鍼(はり)の上に親指大の「もぐさ(お灸の材料)」をのせて火をつけ、鍼とお灸の両方を楽しめる方法です。鍼の刺激と同時に温熱が伝わり、体の奥までじんわりと温めることができます。◆期待できる効果は?血流を改善し、次のような症状に用いられることがあります。・冷え・むく...[ 続きを読む ]

鍼灸には、肩こりや冷えの改善だけでなく、頭痛にも良い効果があるといわれています。◆頭痛の種類は?頭痛は大きく分けて2つのタイプがあります。(1)緊張型頭痛首や肩の筋肉がこわばることで起こるもの。デスクワークやストレスと関係が深いとされます。(2)片頭痛脳の血管が拡張して炎症が広がることで生じるもの。ズキズキと脈打つような痛みが特徴です。◆頭痛が起きたときは鍼やお灸で首...[ 続きを読む ]

長い歴史のある鍼灸には、さまざまな器具や手技を用いるものがあります。そのうちのひとつが、刺絡鍼法(しらくしんぽう)です。◆刺絡鍼法とは?日本刺絡学会では刺絡鍼法を次のように定義しています。「刺絡鍼法とは、経絡の流注とその主治作用にもとづき、患者の病態に応じて、皮膚・経穴・血絡を選択し、三稜鍼またはその他の鍼具を用いて浅刺し、少量の血液を放出して経絡の気血の流行を疏通せ...[ 続きを読む ]

イライラが強い人へ

2025/08/12 17:17

今回はイライラが強く出てしまうかた必見のお話しです。◆イライラしたときに食べるといいものは?イライラして、ときにカーッと頭に血が上ったようになるのは、神経が過剰に興奮して起こることが多いです。このような方には、酢や柑橘類といった「酸味」のあるものがおススメです。酸味にはイライラをコントロールする臓腑である『肝』を強化して体の中の巡りをよくする働きがあります。さらに胃腸...[ 続きを読む ]

◆気象病とは?気象病という言葉も、少しずつ市民権を得てきたように思います。気象病とは、低気圧が近づく(雨の前など)と『頭痛が起こる』、『神経痛が悪化する』、『膝が痛くなる』『耳鳴りがひどくなる』『めまいが起こる』など、気象によってさまざまな辛い症状が起こることをいいます。◆気圧と体の関係私たちのからだは、常に大気からの圧力、すなわち“気圧”を受けています。逆に、体内か...[ 続きを読む ]

◆鍼が効くメカニズムをご存知ですか?痛みやコリを感じているからだに鍼を刺すと、「からだに異物が来た!」「傷ができた!」という信号が鍼を刺した場所から発せられます。その刺激に対する反射として、鍼を刺した周りの毛細血管が拡がります。毛細血管が拡がることでそこを通る血液が増えます。その結果、血流が改善されて血液中にある痛み物質を押し流し、血液中にある酸素や栄養物質を筋肉に与...[ 続きを読む ]

鍼灸の施術では、患者さんの状態に合わせてさまざまな『はり』を用います。◆皮膚に刺す『はり』ほとんどの患者さんに用いているのが、「豪鍼(ごうしん)」という『はり』です。鍼灸施術と聞いて、ほとんどの方がイメージする『はり』がこれだと思います。◆皮膚に刺す『はり』の種類同じ豪鍼でも、素材の種類が豊富です。ステンレス製や銀製、金製などの違いや、細さや長さによる違いがあったりし...[ 続きを読む ]

鍼灸でできること

2025/06/13 10:20

◆鍼灸はどういう症状のときに受けたらいい?肩こりや腰痛など筋肉の痛みを解消するために受けるイメージが強いと思います。実は、鍼灸施術がカバーする症状はみなさんが思っているよりもかなり幅広いのです。一般的にイメージされやすい痛みやコリの解消はもちろん、からだに起きるさまざまな症状やお悩み(耳や目鼻の症状、頭痛、生理痛、むくみやだるさ、動悸、睡眠のお悩みや、尿のお悩みなど)...[ 続きを読む ]