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阿部 一雄

車いす建築士によるバリアフリー提案!

阿部 一雄 あべ かずお

阿部建設株式会社

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事例・コラム

2016/11/16 10:00

熊本地震と住宅に関する特別番組を見て(3)

(続き)
(3)性能表示
建築基準法は、人命を奪わないことを目的としているため、私達の認識としては最低限の耐力と考えてきました。
建築基準法とは別に、性能表示と呼ばれる基準が2000年から定められ、運用されています。
こちらの基準では建築基準法レベルを耐震等級1と定め、建築建築基準法の1.25倍を耐震等級2、建築建築基準法の1.5倍を耐震等級3としています。
阿部建設では熊本地震で被害を受けた工務店の建物を実際に熊本に赴き、見てきました。
耐震等級3に加え、高い直下率を採用した住宅を建てている工務店です。
軽微な被害がほとんどで、益城町に建てられていた住宅も住み続けています。
阿部建設はこれまで耐震等級2+制震ダンパーを使い、耐震等級3に近い耐力で設計し、提案してきました。
これは耐震等級3とした場合、性能表示1→性能表示2とした場合の性能差に比べ、性能表示2→性能表示3の性能差が小さく、開放的な間取りを好むお客様が多く、間取りにも影響が出ることが避けけられないことからでした。
耐震等級2+制震ダンパーとした理由として、制震ダンパーの特性をいかすのに良い面を重視したことも耐震等級2+制震ダンパーとしていた理由の一つです。
熊本地震を受け、阿部建設では耐震等級3+制震ダンパーとしました。
制震ダンパーの特性をいかすことが少し減退しても、耐震等級3とした方がよりお客様にわかりやすいと判断したためです。
(続く)