2023/08/15 00:00
障がい者の住みやすさを考えたバリアフリー住宅
平屋のバリアフリー住宅に暮らすT様。自転車事故の後、リハビリ通院に便利な愛知県へ引っ越しをされました。引っ越し先のマンションは玄関扉が重かったりトイレが狭いなど、車いすでは住みづらい部屋だったそうです。快適な家に住みたいなと考え始めて数社から設計図を提案してもらっていたものの、正式に依頼するまでには至らなかったとのこと。そんなときにT様が病院で手にしたのが、阿部建設株式会社社長阿部一雄の著書です。本を読んでいくうちに阿部の障がい者への思い入れを強く感じ、阿部が提唱されていたバリアフリー住宅に惹かれていきました。
そこで実際に阿部建設株式会社のショールームを訪問。ショールームに入った瞬間に感じたのは木の香り。木の家ならではの心地よい涼しさで、住みやすい家になるだろうと感じ、家づくりを依頼されました。
家づくりのこだわりの一つはT様の家の配置です。道路と家を平行につくるのではなく、45度くらいの角度で家を建てることで、道路からの視線を外す工夫がされています。また、T様の住まいには、災害時に備えて太陽光発電設備も搭載。避難所が使えない場合に自宅で過ごせるように、電源確保にも配慮されています。
T様の家に入ると、ほんのりと木の香りが漂います。天然の木がふんだんに使われており、長く住むことで味わいが増す経年変化を楽しめます。リビングダイニングは南側に配置し、自然の光が注ぐ明るい空間となっています。夏は風が通り、冬は床暖房も取り付けているので、程よい暖かさの中で快適に過ごせます。シンプルなデザインなので手持ちの家具と合わせやすく、以前から愛用していたダイニングテーブルやテレビボードなどの家具を新居でも活用。
思い出深い家具を取り入れることで、家族が心和む落ち着いた空間に仕上がっています。
※バリアフリー住宅の実例「生活の基本を整える家 T様邸」 後編に続く