2023/10/15 00:00
当社では、木材の良さを生かした住宅を建設しています。今回はバリアフリーに対応したモデルハウス「手しごとの家」についてご紹介します。
安心・安全・木の家を満喫できるモデルハウス
手しごとの家は、車いすの利用者や高齢者などの介助が必要な人も快適に生活できるように設計されたモデルハウスです。最新技術によるゼロエネルギー(家庭で使用するエネルギーの収支をゼロ以下にする)や耐震性といった、快適な温熱環境と安心してくらしていくための性能を備えています。また、建物内には木材の他にタイルや和紙などの材料も使われており、自然由来の素材を見て触れて体感できます。厳選された素材は、時が経つほどに深みを増していき、機能面とでデザイン性、双方を兼ね備えたモデルハウスです。
車いすで生活している人の動線に配慮した設計
手しごとの家は、入り口から車いす利用者目線の設計になっており、モデルハウスには通常の玄関とは別に車いす利用者のための玄関が設置されています。傾斜の緩やかなスロープと繋がっているため、体に負担がなく室内に入ることができます。車いす専用の玄関が設置されているのは、一般の方(家族や来客を想定)が使用する玄関と分けることで、双方の出入りがしやすくなるからです。車いすで玄関を移動する時に、他の人の靴をわざわざ移動させる必要がありません。また2種類の玄関を設けることで、通常の玄関である外からのホコリの侵入を防いだり、框に座りながら靴を履くなどの「段差のメリット」を残しておくことができます。
また、モデルハウスはインナーガレージ仕様となっています。傘をさせない車いす利用者にとって、屋根付きの駐車場は重要なポイントです。天気を選ばず気軽に外出できる暮らしを想定した設計です。
水まわり空間を快適に使う
トイレ、洗面は毎日利用する空間だからこそ、快適性が求められます。洗面所にはゆったりと広いカウンターと鏡を設置。洗面カウンターの下には足を入れこめるスペースがつくられているので、車いすに乗った状態でも蛇口まで手を伸ばすことができます。
トイレには跳ね上げ式の手すりを設置しています。利用しない時は、折り畳んで空間を広く使うことができます。介助する側にとっても使い分けができるのは、重要なポイントです。
※バリアフリー住宅の実例「手しごとの家」後編に続く