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阿部 一雄

車いす建築士によるバリアフリー提案!

阿部 一雄 あべ かずお

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事例・コラム

2023/11/30 00:00

バリアフリー住宅の実例「黒川ヒュッテ」 後編

細やかな配慮が生活の質を高める

無論のこと、晴れの日も、ガラス戸を開けて建物の内と外を繋げれば、心地よい風が通り抜けるので至福の時間を過ごせるでしょう。ガラス戸を開けたまま視線を外に向ければ、四季折々に変化する植栽や行き交う人の様子を眺めることができます。一人で何も考えずに過ごしたり、誰かと楽しく会話したりと、自由な時間の使い方ができる空間です。ショールームでありながら、まるで自宅で過ごしているようにリラックスできる空間というのはなかなかありません。

サンデッキに出れば、樹木や花などの植物を眺めたり触れたりできます。植物の持つ力強い生命力や季節の移り変わりを感じることは、「QOL(生活の質)」を高めることにも繋がります。ショールームでは建物ばかり注目してしまいがちですが、そういった部分にもぜひ目を向けみてください。車いすの方でも植物の観察や触れ合いがしやすいように、植栽の位置や高さにも配慮しています。

さらに「黒川ヒュッテ」の戸は、車いすで操作することを前提とした工夫が施されています。それは、開き戸ではなく引き戸になっていることです。引き戸であれば、車いすが戸に当たって開かないということを防げます。また、レールなどのちょっとした段差も車いすに衝撃が伝わりストレスを感じます。そうならないように、戸を上から吊り下げています。こういった細やかな工夫により、完全なバリアフリーが実現されています。

洗練されたモダンな印象の中に、バリアフリーの要素が取り込まれた「黒川ヒュッテ」。理想の家づくりの参考に、ぜひ気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。開放感がある空間の中でリラックスしながら、家づくりのお話しをしましょう。

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