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阿部 一雄

車いす建築士によるバリアフリー提案!

阿部 一雄 あべ かずお

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事例・コラム

2023/12/30 00:00

夢を追う障がい者ライダーを支えるSSP(後編)

公道を走るイベントも開催

SSPでは鈴鹿サーキットで開催するイベント以外にも、アネスト岩田ターンパイク箱根を貸し切り「パラモトライダーがかつてのツーリング仲間と一緒に公道を走る」という活動も行われています。「やるぜ!箱根ターンパイク」と名付けられたこのイベントには、私も参加経験があります。昔のツーリング仲間と一緒に走ったり、美しい風景を見ながら走るというのは、本当に素晴らしい体験です。SSPでは障がい者ライダー向けのイベントを複数開催し、オートバイで走るという夢を応援しています。


心のバリアを外そう

足が不自由な方がオートバイに乗るのは、決して簡単なことではありません。オートバイに乗るまで支えてくれる人はたくさんいますが、運転は障がい者ライダー自身が1人で行います。上手くオートバイを乗りこなすためにも、遠慮せずに自分の気持ちを伝えてサポートをお願いしなければいけません。そのため、人と人とのつながりがとても重要です。障がい者の中には、他人を煩わせたくないという葛藤や罪悪感により心のバリアつくってしまう方も多いことでしょう。

しかし、人とのつながりが重要なSSPのイベントに参加する際には、障がい者自身が心のバリアを外して「遠慮なく頼る」ことが求められます。普段の生活とは違う経験を味わうことで、改めて支えてくれる人への感謝の気持ちや、人とのつながりの素晴らしさを実感できるはずです。「障がいを抱えても、オートバイに乗りたい」という世界中のオートバイ好きの夢を叶えるSSPの活動は、たくさんの支える勇気と支えられる勇気で成り立っています。


障がいを負っても夢を諦めない

今回ご紹介したSSPのように、夢を応援し支えてくれる人の存在はとても大きく、明日を生きる活力になると感じています。「身体に障がいを負ったら、夢を諦めなければ」と思っている人も多いかもしれません。しかし、誰かの支えがあれば、夢を追い続けることもできます。決して諦めず、自分の夢を持ち続けて欲しいと願っています。

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